マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回もフォーメーション分析についてですが、前回の続きとなります。前回は、日経平均株価でトリプルトップが発生しそうだというところまでお話ししましたが、果たしてその後どういう値動きになったのでしょうか。早速見てみましょう。
先週は、7月15日の取引時間中までのチャートを例にお話ししましたが、その後の株価動向を見てみると、結局伸び悩み、7月4日の高値を更新できずに推移する結果となっています。また先週末の地政学リスクの高まりから、週初に25日や5日移動平均線を上回った株価は週末に反落して、再び25日移動平均線を割り込んでしまっているのが分かります。
そうしたなか、3連休明けの22日(火)は反発して25日移動平均線を上回って始まりましたが、午前10時30分現在、5日移動平均線を上回ることができておらず、2本の移動平均線にちょうど挟まれた状態です。
こうした値動きを見る限り、株価は反発しようとしているものの方向を決めかねている状況と考えられ、反発に安心しているわけにはいかないと言えるのです。
なぜなら、25日移動平均線の上に株価は位置しているものの、株価が伸び悩む状態が続くと、移動平均線の向きが下向きに変化する可能性が高まると考えられるからなのです。
したがって、株価が上昇トレンドを回復するには、現在の株価水準を維持して、遅くとも今週か来週の末までに5日移動平均線を上抜くと同時に7月4日の高値を更新する必要があると考えられるのです。
では、仮に高値を更新できなかった場合はどうなるのでしょうか?高値を更新できなかった場合、すぐにトリプルトップが完成してしまうのでしょうか?
ちょっと心配になるところではありますが、高値を更新できなかったからといってすぐにトリプルトップが完成するわけではありません。
トリプルトップが完成するためには、ネックラインを割り込む必要があります。ここでのネックラインは、6月27日の終値と7月11日の始値を結んだ線になりますが、このラインを割り込むまではトリプルトップ完成とはならず、レンジ相場か、ひょっとすると三角もち合いなどのフォーメーションに変化していくことが考えられるのです。
では、トリプルトップが完成したらどのような対応をすればよいのでしょうか。またレンジ相場や三角もち合いになった時などはどのように対応すればよいのでしょか。フォーメーション分析は、結果として取り上げられることが多いのですが、私は今回ご紹介しているように、先行きの動向を予想して「こうなったら、こうする」というふうに対応を考えるために利用するのがフォーメーション分析の活用法だと考えているのですが、みなさんはどう思われますか?
さて、日経平均株価は今後どのように変化していくのでしょうか。引き続きみなさんも一緒に考えてみてください。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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