マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回はフォーメーション分析の実戦的な判断についてお話してきましたが、今回から別のテーマに入りたいと思います。テーマは「窓(まど)」です。テクニカル分析で「窓」と呼ばれているのは、売買が成立せずに価格が飛んだところのことをいいます。
ローソク足を見ますと、価格が飛んで窓をあけているところがありますが、もっともわかりやすいのは、取引開始前に好材料のニュースが伝わり買い気配になったりしたとき、取引が成立するまで気配が上昇していき、前日の終値と差が開いたところで取引が成立することがありますが、これが「窓」あるいは「窓あけ」と言われるものになります。
そこで、実際のチャートを見てみましょう。
上記は日経平均株価のチャートです。みなさんもよく「窓を埋める」と言ったことを聞いたことがあると思いますが、実は今回の上昇で高値となる15759円をつけたところは、その「窓を埋めた」ところだったことをご存じでしょうか。日経平均株価はこの「窓」をあけた価格まで戻して反落する結果となっているのです。
この過去にあいた「窓」の価格に達することを「埋める」といい、いわゆる「窓埋め」ということになるのです。
この「窓埋め」には2つの考え方があります。一つは、窓を埋めると達成感から価格を維持できずに反落してしまうというもの。そしてもう一つは窓を埋めたあと価格を維持するようだと、その窓をあけた価格帯がサポートになるというものです。
今回のケースでは「窓埋め」によって達成感から一旦利益確定売りが広がり、株価が反落したと考えられそうです。
このようにテクニカル分析では価格が飛んでしまったところを「窓」と呼んで、売買判断に活用していますので、みなさんも覚えておきましょう。
次回からもっと詳しく窓についてお話していきます。お楽しみに!
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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