マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についてお話します。前回はトヨタ自動車(7203)を例にお話ししましたが、今回もトヨタ自動車の続きです。では、トヨタ自動車のアップデートしたチャートをご覧いただきましょう。
前回、窓をあけて上昇した当日の株価が上下に振れ、上ヒゲ、下ヒゲが形成されているため上昇の勢いが弱いこと、また売買高を伴って陰線を形成していることから、伸び悩むことが考えられ、スイングトレーダーなどは、そのまま保有しているのはあまり良くないという話をしました。
そこでアップデートしたチャートを見てみるとどうでしょう。一旦下落しているものの、その後上昇しているのが分かります。こうなりますと、ロスカットしてしまったあとに株価が戻していることになりますから、やっぱり売らずに保有したままにしておけばよかったということになるかもしれません。
ただ、これは結果論ですから、セオリーとして考えた場合、前述のように陰線や売買高の増加という点で一旦は売却しておく必要があると思われます。
ただ、買って保有してしまっていた場合、どのように判断すればよいのでしょうか。そこで窓あけと共にチェックしておきたいのが、5日移動平均線とその向きです。
窓をあけた当日を見ると、株価は5日移動平均線と大きくかい離していますが、5日移動平均線の方向は上向きです。また、5日移動平均線を割り込んだ11月10日も5日移動平均線は上向きを続けているなか、翌営業日は上昇して始まり5日移動平均線を上回る結果となっているのが分かります。
このように、窓をあけて上昇したあとに伸び悩んだ場合、ロスカットするのかどうかのポイントや判断材料になるのが5日移動平均線の向きなのです。
一方で、5日移動平均線が下向きに変化した場合、9月25日の権利付き最終売買日のあとのように、株価が5日移動平均線を上回ることができなくなると、下落基調を続けることになりますのでロスカットが必要になります。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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