マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。これまで窓についていろいろお話してきましたが、今回は「窓埋め」についてお話します。
みなさんの中にも「窓埋め」という言葉を聞いたことがある人が多いと思いますが、「窓埋め」とは、一旦あけた窓(価格が飛んだ)部分に株価が戻るものをいいます。
それでは実際のチャートを見ながら話ししていきましょう。
今年の7月14日と15日に価格が飛び窓があきましたが、その翌営業日の16日に株価が下落し、7月14日の高値まで値下がりして、価格が飛んだところまで戻っています。これが「窓埋め」です。
続いて7月18日と22日に窓があきましたが、ここでも7月24日に18日の高値371円まで値下がりし、窓を埋めています。
この二つの窓は価格差が小さいため、価格変動の中で「窓埋め」が起こるのは何となく理解できますが、値幅が広がった時はどうでしょう。
そこで3つ目の窓を見てみると...。
この大きな窓は、8月7日に業績に関する新聞の観測記事が失望を誘い売り気配で始まったわけですが、その後下げ幅を広げる場面があったものの下ひげをつけて終えたあと、翌営業日から下げ渋って反発に転じました。
また、株価の戻りが8月14日まで戻したあと少し反落して8月19日まで上昇する結果となっています。
そこで注目したいのが、戻りが止まった14日の高値です。この高値は、8月6日の安値と同じ価格となっており、まさに「窓を埋め」の価格になっているのです。
このように株価動向を見てみると、窓をあけたあと、窓を埋めるところまで株価が戻ることが多いことが分かります。
そのため、「埋めない窓はない」と言った相場の格言がよく使われているのです。ただ、実際に全ての窓を埋めているわけではありませんので、どこかでご紹介したいと思います。
さて、次回は窓を活用した売買方法についてお話したいと思いますのでお楽しみに!
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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