マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についてお話したいと思います。これまで窓を埋めるパターンや埋めないパターンについてお話してきました。埋めないパターンでは、昨年10月31日に発表された日銀の追加緩和のときに日経平均株価があけた窓がありました。
また同じ時期にあけた窓でも、いすゞ自動車はその窓がコモンギャップだったために上昇の反動から窓を埋める結果となっていました。
そこで今回ですが、大幅反落途中で発生した窓を埋められずに下落が続くパターンについてお話したいと思います。それではチャートをご覧ください。
このチャートは日足チャートですが、昨年9月25日に高値1,820円をつけたあと、同月30日に住友商事が2,700億円の特損が発生したと伝わったことから、同じ商社株にも連想が働き、三井物産も窓をあけて下落する結果となりました。
その後、75日移動平均線を割り込むと同時に5日移動平均線が上値の重石となって10月17日に安値をつけるまで下落する結果となっています。
そして5日移動平均線を上回ったところから反発に転じるなか、10月31日に発表された日銀の追加金融緩和発表を受け上昇し、11月4日には窓をあけて大幅高で始まり、9月30日にあけた窓に近づきましたが、大陰線で取引を終える結果になっているのが分かります。
このとき、株価は10月31日とのあいだに大きな窓をあけたと同時に、9月29日と30日にあけた窓を埋めることができずに売り物に押される結果となっています。
このように、大きく上昇して始まったものの9月29日と30日の窓を埋められなかったことから失望売りが広がり、11月4日当日も寄付き天井になって大陰線を形成する結果になったのではないかと考えられるわけです。
今回のケースをみると、前回と同様に窓をあけて上昇して始まったとしても、直近にあいた窓を埋められなかった時の反動には注意が必要ということが言えそうです。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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