マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についてのお話しです。国内企業の決算発表も一巡し、業績での値動きは一旦終了したように思われます。そうしたなか、今回ご紹介する窓はこれまでお話ししたことの応用編的なものになります。
それではいつものようにチャートをご覧ください。
銘柄はトレンドマイクロ(4704)です。今回ご紹介したいのは右端の○の部分に空いた窓です。この窓は一見すると、2014年11月12日につけた高値と今年1月16日の安値の値幅の中で発生した窓であることから、コモンギャップであると考えられるもののその後に大きな上昇となっているのが分かります。
この窓があいたときに、コモンギャップだと考えてしまいますと、保有している人は途中で売ってしまっていて、その後の上昇に乗れないことになってしいます。
一方、少し視点を変えて2月12日の高値3,460円との関係で見てみると、窓をあけるまではこの3,460円が高値となって陰線を引く結果になっていたことから上値の抵抗だったことが分かります。
また、注目すべき点はこの3,460円が75日移動平均線と同じ値になっており、75日線も抵抗になっていたという点です。
そうしたなか、今回明けた窓は一気に二つの抵抗を上回ったことになります。一つは2月12日の高値、もう一つは抵抗になっていた75日移動平均線であり、この二つを同時に上回ったということになるのです。
こうした背景から、敢えて名前をつけるとすると、コモンギャップの中のブレイクアウェイギャップが発生したことになり、その後上げ幅を広げたと考えられそうです。
このようにコモンギャップと見られるなかでも抵抗となっていた価格や抵抗線を一気に上回って上昇すると、上昇が続くことがありますので要注意です。
また、以前にもお話ししましたが、売買高の増加も判断材料になりますのでチェックするようにしてください。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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