マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についてお話したいと思います。今回の窓は週足の窓についてです。
これまで日足の窓について見てきましたが、週足の窓とはどういうものになるのでしょうか。それではまず週足について考えてみましょう。ほとんどの方はお分かりだと思いますが、週足とはどういう風に作られているのかを知ると同時に、これまでお話ししてきた窓のパターンを組み合わせることによって、窓あけ後の値動きが予測できるようになると思われますので是非最後までお付き合いください。
それでは、日経平均株価の週足チャートをご覧いただきましょう。
上記は日経平均株価の週足チャートです。このチャートを見ると赤い丸で囲まれた部分が3つあります。また3つがそれぞれ窓をあけたところになりますが、それぞれの窓を考える前に週足がどのように作られているのかから見て行きましょう。
週足は、月曜日から金曜日までの日々の値動きを1本分のローソク足にまとめたものになります。したがって、週足の始値は月曜日の取引開始時の価格になり、終値は週末金曜日の終値になります。
そのため、週足で窓があくということは、月曜日の寄り付き(=取引開始時)から上昇して始まっていることを意味することになるわけです。
こうした現象が起こる背景として考えられるのは、前週末のNY市場が大幅高で取引を終えているであるとか、週末にこれまでの懸案事項だったものが後退するなど、グッドニュースが出たり、バッドニュースにおける不安が和らいだりしたなどが投資家のセンチメントを強気に傾け、週初から買い優勢でスタートするというものです。
このように買い気配で始まる背景を情報伝達と言う観点から考えますと、週末という事情から情報の伝達時間が長いと考えられ、日々の値動きであける窓とは異なり、週初から投資家の行動が一斉にその方向に傾くといった傾向があるのではないかと思われます。
そうした結果、上方向に窓をあけて始まった場合、一週間を通して強気の相場が続くことになり、陽線を形成して終えていることが多いのではないでしょうか。
また週から窓をあけて始まった場合、買いが優勢となる背景にもよりますが、その方向についていくと同時に、少なくとも売りは控える必要があるのではないかと思われます。
そうしたなか、これまでお話しした窓の種類と併せて確認することによって、より売買判断が行いやすくなるのではないかと思われます。
次回はさらに詳しくお話ししたいと思いますのでお楽しみに。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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