マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。先週から週足の窓についてお話ししていますが、今回は週足で発生した窓とその種類について少し詳しくお話ししたいと思います。
ただ、週足の窓について詳しくお話しますと言ってはいるものの、みなさんの中には、週足でそんなに窓があいているのかと疑問に思っていらっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが、実は結構たくさんの窓があいているのです。
それでは、大型株であるトヨタ自動車(7203)の週足チャートをご覧いただきましょう。
トヨタ自動車は発行済み株式数が34億株超もある大型株で、流動性が高い反面、週足チャートで窓あけて値が飛ぶことは少ないと考えている人が多いのではないかと思いますが、10年6月~15年3月9日までの期間で赤い丸で示した窓あけの部分を見ると、なんと、この期間だけで5つの窓があいているのがお分かり頂けると思います。
これらの窓は前回お話ししましたように、週初に上昇して始まったあと窓を埋めることなく上昇したものだけになるわけですが、日足の窓まで合わせるともっと多い数になるのではないでしょうか。
そうしたなか、週初から窓をあけて上昇して始まっているわけですが、にもかかわらず、一般的には利益確定売りを行う人が多いと同時に窓をあけたところを買っても直ぐに売ってしまうと言う人が多いのではないかと思われます。
ところが実際の株価動向を見ますと、上方向に窓をあけている分、株価は強い上昇トレンドを示唆しているという結果になっていることから、週初に窓があいて上昇したあと、窓を埋めなければ、これだけ長い間上昇トレンドが続くと同時に値幅も大きなものになっていると言えるわけです。
そこで、こうした値動きから投資の実戦で考えなければならないことは、このように窓をあけて上昇して始まったケースでは、少なくとも上がったところで利益確定したあとでも、窓を埋めなければ再び買うといった投資行動が有効になると同時に、そうした投資行動ができないと、その後の株価の大きな上昇を逃すことになってしまい、利益を伸ばすことができないということになるのです。
逆に言うと、一概に言えない部分もありますが、週初に買い気配で始まった銘柄だけを選択することで、こうした大きな上昇トレンドに乗ることも可能になるということが考えられることにわけです。
ただ一方で、全ての窓が上昇につながるわけではありません。そこで、重要になってくるのが週足で空いた窓がどのような窓かということになるわけです。
そうです。もう皆さんお分かりですね。次回は日足で覚えた4つの種類の窓を週足でも確認していきます。お見逃しなく!
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
マネックスからのご留意事項
「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。