第53回 窓について その30 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第53回 窓について その30 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も前回の続きで、週足の窓の種類についてお話しします。
前回は利益を伸ばしてくれる窓についてお話しました。ところで、みなさんはご自分の保有銘柄の週足など確認されましたか?
それでは再びトヨタ自動車(7203)のチャートをご覧いただきましょう。


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トヨタ自動車のチャートを見ますと、前回お話ししたランナウェイギャップですが、13年1月に一つ目の窓が発生したあと、13年2月に二つ目、そして13年4月にも三つ目の窓があき、株価が上昇しているのが分かります。
こうしてみますと、12年7月に2,795円の安値をつけたあと株価が13年5月に高値6,520円をつけるなど、2倍以上の株価になる間に週足で3回も窓があいていたことが確認されたわけです。
また、3回あけた窓がそれぞれ株価上昇のきっかけとなっており、それぞれがランナウェイギャップになっていたと考えられます。
また、ランナウェイギャップと売買高の関係も見てみましょう。窓があいている局面を四角い枠で囲みましたが、この機会の売買高が大きく膨らんでいるのが分かります。
さらに細かく見てみますと、窓をあけて始まった週の売買高のところに○印をつけましたが、ランナウェイギャップで始まった3回のうち、最初の窓はお正月で営業日数が少なかったために売買高は膨らんでいませんが、残りの2回の売買高を見ますと突出して増加しているのが分かります。
したがって週足で発生したランナウェイギャップが発生すると同時に売買高も増加するようなときは、週初から上昇して始まったあと株価が上昇傾向を示すと同時に、その後の株価も高くなる傾向があると言えそうです。
今後も週初の株価動向には注目しておく必要がありそうですね。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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