マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も引き続き週足の窓の種類についてお話しします。
前回は利益を伸ばしてくれる窓についてお話しましたが、今回は、「窓あけ」について行くことができなかった投資家が窓を活用しながら買いのタイミングを探る方法を考えてみたいと思います。それでは週足のチャートをご覧いただきましょう。
前回同様、トヨタ自動車(7203)の週足ですが、四角い枠で囲まれたところが、ランナウェイギャップが発生したところになります。
週初の買い気配で始まり、ランナウェイギャップが発生したところを買うことができなかった投資家は、高値掴みになるのを恐れてなかなか買いづらいところですが、利益を伸ばしたり、上昇に乗り遅れたりしないようにするためにはランナウェイギャップが発生したところで買う必要があるとお話ししてきました。
実際のところ、ランナウェイギャップは、その名の通り「逃げる窓」ですから、ギャップが発生したあとはどこで買っても利益が出ていることになっており、あまり怖がる必要はないのかもしれません。
ただ、そうしたなかでも慎重に取引したい投資家にとっても良い買い場を探ることができないかを見てみますと、実は何回か買い場があるのが分かりました。
それが、青い点線の丸で囲まれたところ、2013年1月、同年4月と2014年4月の各安値をつけたところになります。
この二つの安値と窓との関係で共通する点は、窓を埋める寸前まで下落したあとに反発している点です。これまで何度か「埋めない窓はない」という相場格言をご紹介すると同時に「埋めない窓は強い上昇を示唆している」ということも指摘してきましたが、今回紹介した各安値をつけたところは、窓埋め寸前で反発しており、その後も上昇トレンドが続いているのが分かります。
こうしてみますと、2014年4月に安値をつけたところは、日足のチャートだけ見ていたのでは気付かずに見過ごしてしまうところですが、これまでお話ししていますように週足である程度長い期間を、いわば「俯瞰」することで買い場を探ることにつながるのではないかと思われます。
上昇トレンドを続ける銘柄の買い場を探りたいときは、日足だけでなく週足もしっかりチェックするようにしたいところです。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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