マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も引き続き窓についてですが、前回お話しましたように週足で窓をあけて上昇が続いたとき、その形状が重要でした。
太陽ホールディングスのように、週足で上ヒゲ陽線を形成している場合は、「週前半買われ、週後半は陽線が崩れない程度に売られる」といった値動きが起こっていると、お話ししました。
そこで、こうした値動きをする銘柄をどのように売買すればよいのか、タイミングを考えてみようと言うのが今週のお話しです。
それでは太陽ホールディングス(4626)日足チャートを見てみましょう。
上記のチャートは1週間単位を四角い枠で囲んだものです。ひとつ目の枠はゴールデンウイークで2日しか取引がありませんでしたが、週末となる2日目は売られて上ヒゲをつけているのが分かります。
続いて、ふたつ目の枠は週初に買われて週末に売られる展開になっているのが分かります。そして、みっつ目の枠は週初に買われて上昇したあと一旦伸び悩みましたが、前の2週の動きとはことなり、週末に上昇してその週の高値で終えるパターンとなっているのが分かります。
では、どのように売買タイミングを考えれば良いのでしょうか。基本的には、週足で最初にあけた窓がブレイクアウェイギャップだったことを考えますと、上昇が止まるまで売らずに保有するというのがポイントですが、買いそびれた人はどこで買えばよいのでしょうか?
週初でしょうか?それとも週末でしょうか?私は週初に買う方が良いのではないかと思います。理由は三つです。
ひとつ目の理由は、上昇トレンドが続くと言う仮定のもとに買うわけですから、週初の上昇するところを買って、週末に売ると言ったことが考えられます。
ふたつ目の理由は、リスクを抱えたくないということです。ひょっとするとみなさんは、週末の値下がりしたところを買えば、週初に値上がりしているのだから、値幅が取れると考えるかもしれません。ただ、これはあくまでも結果論です。週末に値下がりしたところを買ったあと、週末に悪材料が出た場合、売り気配で始まることも考えられ損失が拡大してしまうことが考えられます。
一方、週初に上昇しているところを買えば、少なくとも取引は週末まで可能なわけですから、悪い材料がでても取引時間中や、翌営業日にロスカットを行うことが可能です。
一方、週末に悪材料が出てしまった場合、取引まで時間がある分、多くの投資家にその悪材料が広がり、平日にニュースが出た時よりも多くの売り物に押されることになるのではないかと思われます。
さらに3つ目の理由として、週初に値上がりして始まったところを買うので、上昇の流れが続いていると確認することができるわけですが、逆に下落して始まった時には流れが変わった可能性が考えられるため、買わずに済む(リスクを取らずに済む)といったこともトレードを行う時には重要なポイントです。
いかがでしょうか。週足の動きからどのように売買タイミングを考えればよいか、少しイメージしていただけましたでしょうか。次回も週足の窓とローソク足をもとに売買タイミングについてお話ししますのでお楽しみに!
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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