マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓の下落パターンについてお話ししたいと思います。
前回は、下落して窓をあけて始まった場合、「どのような窓」か、種類を確認する必要があるとしました。
またその結果、普通の窓である「コモンギャップ」と判断しましたが、その後の株価はどのように推移しているか確認してみましょう。
先週からの続きを見ますと、コモンギャップだったため、一気に下げ幅が広がるといった状況にはなっていませんが、徐々に値下がりしているのが分かります。これは窓の性質を思い出してみると分かります。
窓は、あけた方向にトレンドが発生したことを示しているわけですが、こうしたトレンド発生の動きが、徐々にではあるものの時間をかけて伝わり、株価は値下がりしているものと考えられます。
こうなりますと、株を保有している投資家は下げ止まりが確認できるまで値下がりに対する不安が消えないことになる一方で、逆張りで買いのタイミングを狙いたい投資家にとってはどこで買ったら良いのか、タイミングの計り方が難しいところです。
そこで注目されるのが週足から見た安値と高値の更新です。どういうことかと言うと・・・。
週足でみると、窓をあけてから、週足のローソク足の高値を一度も更新できずに安値の更新が続いているのが分かります。
また、6月1日の週は陽線を形成し、下げ止まったように見えましたが、前週の高値を更新することができずに一気に売りものに押されて反落する結果となり、直近では安値更新が続いているのが分かります。
このように、窓をあけて下落して始まったケースでは、コモンギャップであっても高値を更新できずに安値の更新が続くあいだは買いを控える必要があるのがお分かり頂けたと思います。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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