マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も週足で窓を開けて下落した銘柄の買いタイミングについてお話したいと思います。
週足で窓を開けて下落した銘柄は、週初に反発する場面があっても売り物に押されたり、買いが続かなかったりで、週末まで値を保てない銘柄が多くみられます。
これは押し目買いを考えている投資家にとって非常に重要なことです。なぜなら、よく言われることですが、下げ止まりを期待して買ったつもりでも、下げ止まりが確認できていない銘柄を買ってしまった場合、下落途中の銘柄を買ってしまうことになり、損失拡大につながったり、塩漬けになってしまったりすることにつながるからです。
では、どういうときに買えばよいのでしょうか・・・。
実は、上昇トレンドの売りのタイミングと似ているのですが、どのようなタイミングだったか覚えていますか?
そうです。コモンギャップを開けて上昇トレンドが続いているときの売りタイミングは、過去にさかのぼって株価の上昇が止まった、いわゆる節目(フシメ)と呼ばれるところになります。
節目を見つけるのは簡単のように思われるかもしれませんが、実際のチャートを見て判断しなければなりませんし、自分の思い込みで決めてしまってはいけないことは、みなさんお分かりだと思います。では実際のチャートを見てみましょう。
今回あけた週足の窓はコモンギャップなわけですから、遡って株価が下げ止まったところを見つければよいわけです。
そこで、見つかったのが・・・、そうです。14年10月14日の週につけた安値(315円)ということになります。
なぜここがサポートになるのかですが、株価は上下動を繰り返しながら、上昇したり、下落したりしているのは、みなさんよくお分かりだと思いますが、その上昇や下落が止まった価格というのは、ある意味、買いたい人と売りたい人の思惑が合致し、需給のバランスが取れているところと考えられるのです。
そうした価格に戻るということは、再び需給のバランスが合致して、株価の上昇や下落が止まる可能性があると考えられるわけです。
したがって、今回のケースでは、下げ止まりの目途となる価格(=節目)に到達するまで買いは控える必要があると考えられるのです。
もちろん、必ずその価格まで下落するというものではありませんし、その価格で必ず止まるというものでもありませんが、一つの目安とすることで、下落途中を買って損失を抱えたり、膨らませたりすることを減らすことができると考えられるのです。
こうしたことを覚えておけば、自ら損失を作ってしまうことや、損失の拡大を防ぐことができるのではないかと思われますので是非覚えておいてください。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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