マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。これまで下降トレンドで発生した窓についてお話ししてきましたが、先週末から世界同時株安の様相を呈していますが、まさにこれまでお話ししてきた下落場面での窓あけが今週月曜日に発生しており、今後の展開が注目されます。
そこで、今回も個別銘柄を取り上げて分析してみたいと思います。銘柄はトヨタ自動車(7203)です。
それではいつものようにチャートを見てみましょう。
トヨタ自動車の週足チャートを見ますと、21日のNYダウの大幅安や円高を嫌気して、東京マーケットが大幅安で始まったことを受け、月曜日から売り気配で始まりました。また、月曜日は、下げたままほとんど戻すことなく終え、窓をあけて陰線を形成して終わっているのがわかります。
そうしたなか、この窓はどの窓と考えればよいのでしょうか。このチャートの表示期間内で見る限り、過去の値幅の範囲内で下方向にあいた窓であることから、「コモンギャップ」ではないかかと思われますが、みなさんはどう思われますか?
仮にコモンギャップだった場合、下げ止まりの目途はどの水準に置けばよいのでしょうか。
さあ、考えてみましょう。これまでお話したポイントを当てはめてみると、いくつか下げ止まりの目途が見えてきます。
例えば、株価が全ての移動平均線よりも下に位置しており、下降トレンドを形成していますので過去の高値があげられます。また、トヨタのチャートでは、月曜日の終値より下に窓を開けているところがありますので、そこまで下落して下げ止まることも考えられそうです。いわゆる窓埋めです。
さらに、前回お話ししたフィッボナッチの水準も上げられそうですね。今回はチャート上にはこれらの下げ止まりの目途を示していませんが、今お話ししたことをヒントに自分で考えてみてください。
仮に自分で考えた通りの価格で下げ止まるようですと、実際に売買をするにあたっての自信に結びつきますし、もっともっとテクニカル分析に興味を持っていただけるのではないかと思われます。
それでは次回、トヨタの株価がどうなったのか解説していきますのでお楽しみに!
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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