マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
こんにちは。晋陽FPオフィス代表のカン・チュンドです。セクター(業種)への投資は「個別株以上、市場全体未満」と言われます。ひとつの銘柄への投資に比べて、リスク軽減が可能になると同時に、セクターに絞って投資を行うため、それなりに高いリターンが期待できるためです。米国を代表するセクターETFは、ステートストリートが運用する『Select Sector SPDR ETFs』です。当ETFシリーズは1998年に運用を開始し、米国を代表する業種別ETFに成長しています(S&P500に組み入れられる企業を「9つの業種」に分類しています)。
○ 一般消費財セレクト・セクター SPDR ファンド(XLY)
○ 生活必需品セレクト・セクター SPDR ファンド(XLP)
○ エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド(XLE)
○ 金融セレクト・セクター SPDR ファンド(XLF)
○ ヘルスケア・セレクト・セクター SPDR ファンド(XLV)
○ 資本財セレクト・セクター SPDR ファンド(XLI)
○ 素材セレクト・セクター SPDR ファンド(XLB)
○ テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンド(XLK)
○ 公益事業セレクト・セクター SPDR ファンド(XLU)
(年間経費率はいずれも0.16%)。
たとえば2014年は「公益事業」、「ヘルスケア」などがS&P500の年間上昇率を上回る成績を残しました(ちなみに「公益事業」は+26.4%のリターンでした)。逆に、S&P500の上昇率を下回ったのが、「エネルギー」、「素材」などです(「素材」のリターンは+5.8%にとどまりました)。9つの銘柄(セクター)から成るのがS&P500とすると、9つそれぞれの値動きが違ってくるのは自然な姿です。
マーケットの動向を睨んで、今後動きが活発になるであろうセクターを買っていく投資手法があってもよいでしょう。また、値動きが異なるセクター同士の組み合わせも有効です。たとえば、「公益事業」と「金融」、「一般消費財」と「公益事業」、「テクノロジー」と「金融」などは相関が低い傾向にあります。
また、マネックス証券では、バンガードの以下のセクターETFも購入可能です(これらのセクターETFは2004年に運用を開始しています)。
○ バンガード 米国素材セクターETF(VAW)
○ バンガード 米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR)
○ バンガード 米国生活必需品セクターETF(VDC)
○ バンガード 米国エネルギー・セクターETF(VDE)
○ バンガード 米国金融セクターETF(VFH)
○ バンガード 米国情報技術セクターETF(VGT)
○ バンガード 米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)
○ バンガード 米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)
○ バンガード 米国電気通信サービス・セクターETF(VOX)
○ バンガード 米国公益事業セクターETF(VPU)
(年間経費率はいずれも0.12%)。
「SPDR ETF」は米国の大型株のみが組み入れ対象ですが、バンガードのセクターETFは、大型株、中型株、小型株を網羅します(正確には、セクターごとのMSCI USインベスタブル・マーケット25/50指数との連動を目指します)。
また、「SPDR ETF」ではテクノロジーに区分されるセクターが、バンガードでは「情報技術」と「電気通信サービス」に分かれます。年間経費率はバンガードのセクターETFのほうが若干低くなっています。
コラム執筆:カン・チュンド
晋陽FPオフィス代表 http://www.sinyo-fp.com/
2000年にFP事務所を開業以来、資産運用に特化したセミナー、コンサルティング業務を手がける。
マネックスからのご留意事項
「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。