マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回は祝日でお休みとなってしまいましたが、その前に宿題を出していたのを覚えていますか?また、覚えている人は、計算してみたでしょうか?それでは実際のチャートを見ながら計算していきましょう。銘柄は三井物産でしたね。
前回の宿題はこうでした...
と、いうものでした。
その下げ止まりの水準を導き出す計算式が・・・
でしたね。
それでは、計算式に当てはめてみたいと思います。まず高値から2/3押しの水準からです。実際の高値は1,820円でした。また、表示期間での安値は1,057円ですので、それぞれを計算式に当てはめてみます。
1,820円-(1,820円-1,057円)×2/3≒1,311円
となりました。
続いて、61.8%押しを算出します。
1,820円-(1,820円-1,057円)×0.618≒1,348円
となりました。(いずれも小数点以下、切り捨て)
それでは9月につけた安値と比較してみたいと思います。9月につけた安値を見ると、1,310円となっているではありませんか。
ということは、3分の2押し水準が1,311円、61.8%押し水準が1,348円でしたので、何と、窓をあけて始まったあとの下落局面で、2011年11月の安値である1,057円から、2014年9月の高値の1,820円までの値幅の3分の2押しのところで、何と1円違い!で下げ止まることが予測できたわけです。
この連載は皆さんご存知のように、リアルタイムでその週の初めに起こった値動きから予測して原稿を書いているわけですが、決して結果を見て、原稿を書いているわけではなく、窓あけて下落した週に原稿を書き始めた訳ですから、決して後講釈ではありません。
これは連続して読んでいただければ分かることですね。
また、窓をあけて大きく下落したとしても、高値と安値の値幅があらかじめ分かっていれば、下げ止まりの目途を探すことができると言うことの一つの証明になるのではないでしょうか。
ところで、先週末は決算発表のピークとなりましたが、その中でも週足で窓をあけて下落している銘柄が散見されます。
たとえば、JUKI、アシックス、DOWAホールディングス、ヘリオステクノホールディング、バイテックホールディングスなど、これらはすべて月曜日に売り気配で始まった企業です。
来週からは超実践ということで、窓あけて下落して始まっているこれらの銘柄の下げ止まりの目途を、それぞれ探っていくことにしたいと思いますので、みなさんも自分で目途となる値を導き出してみてください。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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