第81回 窓について(下落パターン) その58 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第81回 窓について(下落パターン) その58 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

皆さんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も週足の窓についての話の続きです。11月はちょうど決算発表のシーズンということもあり、週末の業績発表を受け、窓をあけて始まる銘柄が比較的多くみられたことから、前回は窓をあけて下落して取引がスタートした銘柄を複数紹介しましたが、それらの銘柄の窓の種類を確認すると同時に、下げ止まりの目途を探ってみたいと思います。
そこで今回、検証のために取り上げる銘柄は、ヘリオステクノホールディング(6927)です。それではチャートを見てみましょう。

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それではまず、この銘柄の窓を確認してみたいと思います。左から順に見てみると、1つ目は今年の5月で、売り気配で始まった、いわゆるギャップダウンの窓です。2つ目は8月に買い気配で始まった、ギャップアップの窓になります。そして3つ目が、11月に入って売り気配から始まったギャップダウンの窓です。
このように、この銘柄は今年に入って週足の窓を3つもあけており、週初から値動きが活発になる傾向があるのがわかります。

そうしたなか、それぞれの窓を、みなさんならどのように分類しますか?私は、3つともにコモンギャップと考えます。なぜなら、2014年の11月10日の週につけた安値309円と同年12月15日の週につけた高値629円の値幅の範囲にすっぽり収まっているからです。
このように、ある時期に一定の値幅が短期間に形成されてしまうと、そのあと直ぐに、上下どちらかに放れるのは難しいというのが過去の経験則ではないかと思います。
そのため、3つの窓は全てコモンギャップと考えられるわけです。では窓があいたあとの安値目途や高値目途はどのように判断すればよいのでしょうか。

ヒントになると思われるのが、前述の高値と安値から作られた大きなレンジではないかと思われます。そこで検証してみると、1つ目の窓を開けた時の安値が413円でしたが、この値は、前述の安値309円と高値629円の値幅の3分の2押し水準である415円に近い値であることがわかります。
また、2つ目の窓をあけたときの高値は515円でしたが、この値も309円と629円との値幅の38.2%押し(あるいは61.8%戻し)の水準である507円に近いことがわかります。
では、3つ目の窓はどの水準にあてはまるのでしょうか。答えは次回お話ししますので、みなさんも考えてみてください。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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