マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も週足の下落パターンの窓についてお話しします。これまでいろいろな銘柄の事例を見てきましたが、コモンギャップが発生したケースでは、ほとんどの場合で、過去の安値やフィボナッチリトレースメントの水準で下げ止まっているのがわかりました。
果たして今回も同じようになるのでしょうか。銘柄は、もちろん11月10日の本コラムで取り上げたアシックス(7936)です。
それではいつものようにチャートを見てみましょう。
アシックスはチャートにあるように、11月9日の週初から売り気配で始まりましたが、今年2月の安値2,634円に近づいた2,661円まで下落したところで、一旦下げ止まりました。
こうした値動きから、この窓はやはりコモンギャップと考えられます。
そして下げ止まったあと、一旦反発に転じましたが戻り切れずに再び下落する展開になっているのがわかります。
こうした値動きは、前回例として取り上げたDOWAホールディングスの値動きと似ていますね。
さらに、戻しきれない状況から反転して下落に転じると、ついに11月9日の週の安値を割り込む結果となりました。この値動きは、DOWAホールディングスとまさに同じで、下げが加速する結果になっています。
このように、週足で窓をあけたあと下げ止まりの目安となる価格水準で下げ止まっても、戻しきれずに反落し、窓をあけたあとの安値を割り込むと、さらに安値を更新する結果になりました。
ただ、直近を見るとどうでしょう。今週の安値は2,452円と、昨年6月の高値2,411円に接近したところで止まっているようです。
こうしてみると、テクニカル分析でよく使われる、「過去の高値は今の安値」や「過去の安値は今の高値」といった言葉が思い浮かびます。
いかがだったでしょうか。前回と今回の例のように、下げたところを買っても、戻しきれずに窓をあけたあとの安値を割り込むと、下落が加速することになりますので注意してください。
今年のコラムはこれが最後となりました。みなさんにとって来年が良い年になりますよう祈念しております。良いお年を!
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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