マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
こんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。先週から新興市場の銘柄の窓についてお話ししていますが、今週も引き続き新興市場銘柄の窓についてお話ししたいと思います。
先週は、上ヒゲや下ヒゲの長いローソク足が発生する銘柄についてお話ししましたが、今週は、長いヒゲは少ないものの、上昇時や下落時の両方で大きな窓をあけている銘柄を分析してみたいと思います。銘柄はシャクリー・グローバル・グループ(8205)です。
この銘柄を見ると、上昇時も下落時も窓をあけているのが分かります。また、株価の動きを見ますと、上昇時と下落時のトレンドがハッキリしており、ちょうど山のような形になっています。
新興市場の銘柄は、こうした一方通行の値動きになりやすいのがその特徴と言えます。上記のチャートは週足のため、長い期間が表示されているわけですが、そうしたなかでこれだけ一方通行の動きになっているわけですから、動いた方向と逆のポジションを持っている場合、損失が拡大することになるため、ロスカットのタイミングがとても重要になります。
そのため、週初にあけた窓が上方向なのか、下方向なのかの違いには十分注意する必要があると言えますね。
また、その窓がどの窓なのかといった種類にも注意しなければなりません。そこで、実際の値動きを見てみましょう。
右端の部分に発生した窓に注目してください。先週あけた窓になりますが、ここで発生した窓をどの窓だと考えるかによって売買の考え方が大きく変わってきますが、みなさんはどの窓だと考えるでしょうか。
これまで見てきたように、過去の値幅の範囲内であるため、コモンギャップと考えるのか、あるいは、逃げる窓であるランナウエイギャップと考えるのか、この判断の分かれ目が損益を大きく分けると言っても言い過ぎではないかもしれません。
ただみなさんは、高値から先週まで株価が下落する前の窓で、しっかり売買を判断する必要がありますので注意してください。
答えは次回お話ししますので、みなさんもしっかり考えてくださいね。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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