マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も新興市場銘柄の週足の窓について一緒に考えてみたいと思います。
前回は、過去の値幅の範囲のなかで発生したコモンギャップに見えていたとしても、新興市場の銘柄の値動きが一方方向に動きやすいという特徴から、下げ止まったあとでも注意が必要だとお話ししましたが、今回例にあげるのはIPO銘柄の窓についてです。
この銘柄はマザーズ市場に上場してから、まだ2週間ちょっとしか経っていない銘柄ですが、上場した週に長い陰線を引いたあと、第2週目に窓をあけて取引が始まっているのが分かります。
また、3週目も窓をあけて取引が始まっています。IPO銘柄は上昇するときに買い気配で始まって窓あけて取引が始まることもありますが、一方で、この銘柄のように上場した初めの週に大陰線を形成して終えると、翌週に換金と見られる売りが出て、窓をあけて下落して始まる現象がたまに見られるのです。
また、第2週目の窓をあけて始まったあと、上ヒゲを形成していますが、これは、このときに発生した窓が、どのような窓か認識されないなかで窓埋めを試しにいったものの、窓を埋めることができずに売り優勢となって週末の取引をむかえ、換金売りが止まらず2週連続の陰線になったのではないかと思われます。
こうした背景から、3週目も売り優勢で始まり、週初から窓をあけてスタートしたのではないかと思われます。
そうしたなか、仮に週末まで窓を埋めることができないようですと、これまでにお話しした、窓のあるパターンが発生するかもしれません。
仮に予想通りになるとした場合、2週目と3週目にあけた窓が、どの窓であるかが理解できないと、結果が合っていたとしても、あてずっぽうになってしまうことになりかねません。
また、窓の判断は合っていたとしても、結果が予想通りにならないこともありますが、窓の傾向とその後の値動きを考えた場合、結果は予想通りにならなかったとしても、窓についての判断がブレない方が安定した売買判断に結びつくのではないかと思われますので、どの窓かについて考えた上で、実際の株価動向を踏まえてそのパターンを次回お話ししたいと思います。
それでは次回まで、みなさんも考えてみてください。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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