マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も新興市場の銘柄で、下方向にあけた窓についての話ですが、先週お話ししたベネフィットジャパンのその後についてお話しします。
前回の話は、新規に上場してから「第4週目を見ると、窓をあけることなく3週目の週足の価格の範囲内で取引始まっているのが分かります。さて、このような値動きになったときは、どう考えればよいのでしょうか。下げ止まりでしょうか。それとも...。もう一度みなさんも考えてみてください」というものでした。
ではチャートを見てみましょう。
チャートには週足のローソク足が5本ありますが、先週の11日時点のチャートをアップデートしたものになりますが、結果は...。
チャートが示しているように、下げ止まっているのが分かります。また、下げ止まっただけではなく、陽線を形成しています。
過去には、東証1部の主力銘柄で、窓あけが止まってから、下げ止まる傾向を示した銘柄を紹介しました。今回もそうした値動きと同様に下げ止まる兆しを示していると考えられそうです。
ただ注意点もあります。それは、4週目のローソク足だけで、下げ止まりと判断することができるかどうかです。
なぜなら、東証1部の銘柄群と異なり、上場したばかりの新興市場銘柄は、直近の安値が上場来安値となるため、直近の高値を更新できないなど上値が重たくなると、売り物に押されて安値を更新することが考えられるからです。
一方で、前週の高値を上回るなど、直近の高値を上回るようですと、売り物が引っ込んだり、売り物が出尽くしたりして、買い優勢となることが考えられます。
また、反発が続いたあとも、窓を埋めたり、埋めたあとも値を保ったりするようであれば、安値更新への不安が後退することにもなるのではないかと思われます。
したがって、新規上場銘柄の窓あけ後の下げ止まりは、安値を更新しなくなるだけでなく、直近の高値を更新するかなども考慮し、下げ止まりの判断材料にする必要があると考えられるのです。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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