第107回 窓について(下落パターン) その84 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第107回 窓について(下落パターン) その84 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も新興市場に上場している銘柄の下落時の窓についてのお話です。
前回はAppBank(6177)についてお話ししましたが、おぼえていますか?前回の話では、AppBankがあけた窓は、「ランナウエイギャップ」ではないかと考えていました。その理由として挙げたのが、上場来安値を形成していたため、安値の目途がなかったからです。
一方、「安値836円を割り込まずに陽線を形成して週末の取引を終えることができるかに加え、翌週も下落が止まると同時に、下げ止まって前週の週足の高値を更新できるかが、ランナウエイギャップからエグゾーションギャップ(消耗ギャップ)に変化するのかの注目点になるのではないかと思われます」としましたが、結果はどのようになったのでしょうか。
前置きが長くなりましたが、チャートを確認してみたいと思います。

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チャートを見ると分かりますが、先週指摘したように、AppBankは、先週窓をあけてスタートしたときの安値836円を割り込まずに反発し、5月16日の週の高値を更新する結果になり、陽線で終えています。
こうした値動きを見る限り、当初は「ランナウエイギャップ」と考えられていた窓も、繰り返しになりますが、安値を更新せずに陽線を形成したことに加え、5月16日の週の高値を更新したことから、事前に予測していた「エグゾーションギャップ」に変わったと考えることができるのではないでしょうか。
テクニカル分析で重要なことは、将来の値動きを予測することになりますが、なかでも重要と考えられるのは、「必ずこうなる」という風に「結果を決めつける」のではなく、可能性を探ることにあるのではないかと私は考えていますが、いろいろなパターンを覚え、売買判断に役立てるようにしましょう。
そうすれば、安値で売ってしまって後悔することも減るのではないかと思われます。
ところで、今回のように「エグゾーションギャップ」が完成した場合、今後の展開はどのようになると考えられますか?皆さんも考えてみてください。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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