マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回はこれまでのまとめとなりますが、少しおさらいをしておきましょう。
先ず前提となるのは、新規上場銘柄で過去の下げ止まりの目途が見当たらないパターンということです。
週初の月曜日から窓をあけて下落し、新安値を更新したことから、ランナウエイギャップと考えられましたが、下落が加速することなく一旦下げ止まり、エグゾーションギャップ(消耗ギャップ)に変化したことが分かりました。
そこで、前回は、ランナウエイギャップがエグゾーションギャップに変わったあとの株価動向について、みなさんに考えてください、と宿題を出していましたが、みなさん考えてみましたか?
それでは、どのような値動きになったのか、実際のチャートを見てみましょう。
実際の週足チャートを見ると、窓あけて下落し、上場来安値を更新した週につけた安値を割り込むことなく下げ止まっているのが分かります。これがエグゾーションギャップ(消耗ギャップ)になります。
高値をつけるときに発生するのとは逆で、安値をつけたあともどんどん下落するケースと、そうでないケースに分かれますが、ここでは、後者の方と言えます。
そして本題となる、ランナウエイギャップからエグゾーションギャップに変わったあとの株価動向についての確認です。
週足チャートを見ると、これまで指摘したように、上場来安値を割り込まずに、前週の高値を更新する状態が続いているのが分かります。
このように、下げ止まって戻り始めると、どこまで戻るのかが投資家の関心事になるわけですが、みなさんはどこまで株価が戻ると考えますか?
そこで、まず考える必要があるのは、上場来安値(5月16日の週)をつけたときにあいた窓です。この週足と週足の間で空いた窓は、取引がなかったところになりますから、その間で価格が動いても、その価格帯で売買した投資家は存在しないので、売り物も出難いと考えられるのではないでしょうか。
そうなると、答えは...。窓を埋めるところまでが、当面の戻りの目途と考えるのが、テクニカ分析ではセオリーということになります。
もちろん、窓を埋めることができずに反落するパターンや、窓を埋めてもそのまま反発が続くパターンなどもありますが、戻りの目安として意識されやすい価格になりますので、覚えておくとよいと思います。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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