第110回 窓について(下落パターン) その87 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第110回 窓について(下落パターン) その87 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も新興市場銘柄の窓あけについてお話します。
新興市場銘柄は、値動きが大きいことが特徴としてよく取り上げられますが、今回例に取り上げる銘柄も、まさにそうした値動きが当てはまるもののひとつとなります。
銘柄はブランジスタ(6176)です。

20160621_fukunaga_graph01.JPG

この銘柄の値動きを見ると、先ほどお話しした値動きの大きさが分かります。2015年10月には454円だった株価が、今年の5月には15,850円をつけるなど、およそ7ヵ月で約35倍まで値上がりしました。
ただその後は大幅上昇に対する警戒感もあって、反動から大幅に値下がりする場面がありました。また、今週は売り気配で始まったあと、ストップ安で月曜日の取引を終えています。
こうした銘柄があけた今回の窓は、どのように考えればよいのでしょうか。まず、今回あけた窓の位置を、過去の株価の値動きと比較してみましょう。今回の窓をみると、これまでの株価の範囲内で現れていることが分かります。そのため、売り気配で始まりストップ安で月曜日の取引を終えたことだけを見ますと、売り圧力が強いように思われますが、週足チャートで見ると、過去の値幅の範囲内で発生してることもあり、ランナウエイギャップ(=逃げる窓)ではなさそうです。
そうなると、コモンギャップ(普通の窓)ということになりそうです。ただ、繰り返しになりますが、値動きが大きいために、コモンギャップと言っても値幅が大きくなるため、注意が必要と言えます。
では、コモンギャップと仮定した場合、今後どのような値動きが予想されるでしょうか。このままもう少し下落が続くのか、あるいは窓を埋めるような値動きになるのか。
また、下げ止まるとした場合、どの水準で下げ止まると考えられるでしょうか。月曜日の取引が終了した段階では、下げ止まるとした場合の目途が2か所考えられます。
みなさんも考えてみてください。次回詳しくお話ししたいと思います。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧