第115回 窓について(下落パターン) その92 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第115回 窓について(下落パターン) その92 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も窓の下落パターンについてお話ししたいと思います。
今回は前回の続きとなります。前回、宿題を出しましたが、みなさん覚えていますか?そうです。下げ止まりの目途の水準についての質問でしたが、みなさんも考えてみましたか?
ではいつものようにチャートを見てみましょう。

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前回の検証では、2013年4月の安値880円の手前で下げ止まっていることが分かりましたが、それだけでは無く、ある水準が下げ止まりに関係していると解説しました。
また、その水準が今回の答えになるわけですが、その水準を導き出す方法についておさらいしてみましょう。
株価が過去の値幅のなかで窓をあけて動くとき、その動いた方向で止まりやすいと考えられるところを目途とするわけですが、その止まりやすい水準を探る方向を思い出して見てください。
そうです!過去に動いた値幅から「きりの良い水準」を導き出すというのが、その方法でした。そこで誰が見ても高値、安値と分かるところを基準にし、その値幅から「きりの良い水準」を探るというのがその考え方でした。
なかでも重要な水準がありましたが、みなさん覚えていますか?1つは、フィボナッチリトレースメントでしたね。下落時の下げ止まりの目途を探るときは、高値から安値までの値幅の38.2%押し、50%押し、61.8%押しなどの水準を下げ止まりの目途としています。
2つ目は、これらのフィボナッチリトレースメントのあいだを埋める水準と言ってもよいかもしれませんが、3分の1押しや3分の2押しといったものになります。
そこで今回の下げ止まりの目途として導き出された水準が、今回下げ止まった値(912円)の近似値となります。
もう答えを出してしまっている人のために、先に答えだけ書いておきます。その値は919円です。
ではどこからこの値が出てきたのか、次回は実際の株価を当てはめて検証しますので、お楽しみに!


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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