第119回 窓について(下落パターン) その96 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第119回 窓について(下落パターン) その96 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も前回の続きになりますが、この銘柄にあいた窓が、これまでに出てきたどの窓と考えられるのか、あるいは、新しいパターンなのか、考えてみましたか?
では実際のチャートを見てみましょう。

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前回もお話ししましたが、8月8日にあけた窓は、当時の上場来安値を下回ってあけた窓であったため、「ブレイクアウエイギャップ」、「ランナウエイギャップ」または「エグゾーションギャップ」のどれかの可能性があると考えられたわけですが、みなさんはどの窓と考えましたか?
答えは・・・。
今回のケースで見ると、どうも「エグゾーションギャップ」になっているようです。「エグゾーションギャップ」の特徴は、上昇や下落の最終段階となって、それまでの動きが止まってしまうパターンでした。
そこで実際のチャートを見てみると、窓をあけて当時の上場来安値を割り込み、下落して始まりましたが、下落の勢いが加速するどころか、そのまま下げ止まってしまう結果になっているのが分かります。またこの週は陽線を形成しています。
さらに、その翌週には一旦反発し、8月8日にあけた窓を埋めていることも見逃してはいけないポイントになります。
このように、上場来安値を更新するような窓をあけた時でも、週足で陽線を形成したり、その翌週に窓を埋めたりした場合、「エグゾーションギャップ」になってしまうことが考えられるため、安値で売ってしまわないよう注意が必要と思われます。
ただ、株価の戻りは鈍く、じわじわと安値を更新していますので、下落が加速するような窓ではなかったものの、下降トレンドが変わったわけではありませんので、反発が確認できるまでは様子を見るというのがセオリーになるのではないかと思われますので、注意したいところです。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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