第122回 窓について(下落パターン) その99 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第122回 窓について(下落パターン) その99 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。これまで窓の下落パターンをたくさん見てきましたが、株価動向を探る役に立っているでしょうか。
今回も下降トレンドのなかの窓あけのパターンです。
ただ、値動きはこれまで一緒に見てきたものと少し異なるかもしれません。なぜなら、値動きが激しい銘柄だからです。銘柄は大和コンピューター(3816)で、ジャスダック市場に上場している銘柄です。では、チャートを見てみましょう。

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この銘柄は新興市場の特徴とも言える値動きの大きさがあります。また、この値動きの大きさに加え、窓についても大きく広がっているのが分かります。
さらに窓をあけた順番と大きさについても注目してみてください。現在のテーマは下落時の窓についてですが、下落時の窓の説明に入る前に上昇時の窓から検証したいと思います。
今年3月28日の週と4月4日の週との間に売買高を伴って上方向にあけた窓がありますが、この窓の値幅は135円ありました。続いてあいた4月18日の週と同月25日の週の値幅は75円となり、最初にあけた窓の値幅より小さくなっているのが分かります。
一般的に大きな窓をあけると、それだけ上昇のエネルギーが強いことを意味するため、その後も上昇が続くことが多いと考えられますが、4月4日の週にあけた窓は、長い上ヒゲを形成すると同時に陰線になっており、上昇のエネルギーが大きく消費されてしまったと考えられそうです。
そのため、4月18日の週と25日の週の窓の値幅が小さくなってしまったことに加え、上昇も限定的だったのではないかと思われます。
では、こうした上昇時に、最初にあけた窓が大きく、二つ目の窓が小さいといった窓の順番と値幅の違いを、今度は下落局面に当てはめてみるとどうでしょうか。
この銘柄の場合、上昇時に2つの窓をあけましたが、下落時にも2つ窓を開けているのが分かりますね。
また、最初にあけた窓の幅が大きいのに対して2つ目の窓は小さくなっています。ではここで問題です。これら4つの窓はそれぞれどの窓になるのでしょうか。とても簡単だとは思いますが、みなさん考えてみてください。
次回、解説したいと思いますのでお楽しみに。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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