第128回 窓について(下落パターン) その105 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第128回 窓について(下落パターン) その105 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。東京市場はいよいよ決算発表シーズンに入ってきました。
そうしたなかで、場合によっては値動きに大きな変化があらわれるときですが、できれば上方向にトレンドが発生してほしいと考えるのは投資家心理だと思われますが、ただそうならない銘柄も散見されます。
そこで、この銘柄も売り気配で始まり、下落基調となりました。今回の下落要因は決算発表の内容が直接関係しているわけではないものの、決算発表に関係する話題で売り気配となりました。


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チャートを見ると、大きな窓をあけているのがわかります。この窓をあけて下落した背景となっているのが監査法人の交代です(詳しくはオークファンのHP参照)。
この時期はすんなりと決算が発表されるのが一般的ですので、業績発表を控え監査法人が交代するというのはイレギュラー中のイレギュラーで、投資家がびっくりすると同時に、悪い材料として意識して売りを出したようです。
そのため、発表を受けた17日の週初から値幅制限いっぱいまで売られ、ストップ安になったあとも反発できずにその週は大きな陰線を形成する結果となっています。
こうしたときに、どのように考えて売買判断を行うかがパフォーマンスを向上させたり、損失の拡大を防いだりするための重要なカギになります。

では、今回も簡単な宿題を出したいと思います。
このチャートの窓を見て、みなさんはどの窓だと判断されますか?
また、その判断の理由を説明してください。といっても、レポートを出してもらうわけではないので、自分の頭のなかで直ぐに説明できるようにイメージしておくだけで結構です。
ポイントは、「どの局面で発生した窓」なのか、また「株価水準は...」といったことが窓の種類を決める上で重要なヒントになります。
また、この銘柄は決算発表を控えており、業績の結果次第では上下に大きく変動することが考えられますので、是非考えるようにしてください。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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