第134回 窓について(下落パターン) その111 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第134回 窓について(下落パターン) その111 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回は前回の問題の答えについて解説します。
前回の問題は...
「どの水準で下げ止まったのでしょうか。また、高値と安値はどことどこになるのでしょうか」
というものでした。

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入試の試験対策ではありませんが、このような問題が出されたとき、直ぐに過去に遡って高値と安値を見つけることができる人は、テクニカル分析の手法でいうところのフォーメーション分析がきっと得意な人ではないかと思われます。
一方、得意でなくても上記のチャートのようにあらかじめ表示期間が決まっている場合、直ぐに高値と安値を見つけることができるのではないでしょうか。
そうです。敢えてチャートには印をつけていませんが、今年5月9日の週の高値1,711円と今年2月8日の週の安値1,221円になります。
そこで次に確認するのが水準です。この水準については、これまで何度もお話ししてきましたが、フィボナッチリトレースメントの各水準や3分の1押し、半値押し、3分の2押しなどがあげられます。
そこで、安値1,221円から高値1,711円までの値幅のなかで、この銘柄の窓があいたあとに下げ止まった価格1,473円にもっとも近い値を調べてみると、半値押し水準である1,466円が最も近いことが分かりました。
また、先週下げ止まった安値の1,473円と半値押し水準である1,466円の差は7円と、とても小さい値になっているのもわかります。
したがって、前回の答えは、半値押し水準で下げ止まり、高値は今年5月9日の週の高値1,711円、安値は今年2月8日の週の安値1,221円、ということになります。
みなさん直ぐに答えが出たのではないかと思われます。
ところで、実はもう1つ先週の安値1,473円に近い下げ止まりの水準があるのですが、みなさんわかりますか?
ヒントは、5月に高値をつけたあとの安値になります。そこから導き出された水準は、今回算出した半値押しの水準である1,466円よりもっと誤差が小さくなります。
では、これもまた次回までの宿題にさせていただきます。
次回まで、フィボナッチリトレースメントや3分の1押し、半値押し、3分の2押しといった水準を直ぐに導き出せるよう、計算に慣れてください。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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