第139回 窓について(下落パターン) その116 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第139回 窓について(下落パターン) その116 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回は問題を2つ出しました。1つは過去に下げ止まった節目や移動平均線以外の下げ止まりのポイントについてでした。
もう1つは、日経平均株価が大発会の日にあけた窓についてでした。日経平均株価が大発会にあけた窓はどの窓だったのか、わかりましたか?
では、1つ目の問題から解説していきます。

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チャートには既に答えが表示されていますのでお分かりだと思いますが、フィボナッチリトレースメントによる水準です。
この水準といった場合に重要になるのは、高値と安値をどこに決めるかです。これは、何度もお話ししてきましたが、非常に重要なポイントです。
特に自分で恣意的に決めてしまうのではなく、だれが見ても客観的な判断ができるようになっている必要があります。
そこで決めたのが、この銘柄の最安値と最高値になります。これは、だれが見ても高値と安値ですからすぐに分かりますね。
そこで、フィボナッチリトレースメントの水準を見てみると・・・。
窓を埋めたあとに安値をつけた水準は、2016年2月12日の週の安値208.8円から1,040円の高値までの値幅の半値押し水準624.4円になっており、実際の安値621円と3円ほどの誤差で下げ止まっているのが分かります。
このように株価水準からも窓をあけて下落した際に、その窓がコモンギャップだった場合、下げ止まりの目途として、フィボナッチリトレースメントの各水準が機能することをお分かりいただけたのではないかと思われます。

さて、2つ目の問題ですが、日経平均株価が大発会にあけた窓ですが、その後どうなったでしょうか? ある意味、予想通りの展開となっていますが、解説は次回にしたいと思います。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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