第141回 窓について(下落パターン) その118 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第141回 窓について(下落パターン) その118 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についてお話ししますが、前回の質問を考えてみましたか?
大発会にあけた窓がブレイクアウエイギャップになるためには、窓がどのようになる必要があるのでしょうか。また、2つ目の窓はどの窓になるのでしょうか。
早速分析してみましょう。

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では最初の質問の回答からです。
そもそもブレイクアウエイギャップの定義を思い出してみましょう。ブレイクアウエイギャップとは、直近の高値を更新する必要がありました。ただ更新すると言っても、終値で更新するのではなく、窓そのものが高値を更新して始まる必要があるわけです。
そう考えますと、答えとなるのは、昨年12月21日につけた高値19,592円90銭を上回って始まる必要があるということになります。
したがって、大発会の日に発生した窓は19,298円68銭で始まっているため、ブレイクアウエイギャップではないことになるのです。
続いて2つ目の窓についてですが、この窓を見ますと、こちらも今年1月5日の高値と1月18日の安値のあいだに発生している窓になるため、コモンギャップになるのではないかと思われます。
また、コモンギャップと考えたことが正しかったと判断される理由として挙げられるのが、先週の後半に既にこの窓を埋める結果となっていることです。
このように、価格が飛んで窓が発生することがあっても、コモンギャップの場合、窓を埋めることが多いため、高値掴みにならないよう注意する必要があると考えられるのではないでしょうか。
特に大発会の時の上昇では、終値で昨年来高値を更新していることから、上昇の勢いが強いと考えてしまいがちですが、コモンギャップと判断できれば、高値掴みを避けることができますので、窓を見極めることができるでしょう。
ところで、先週の24日から26日のあいだで窓が2つ発生していますが、この窓も前述の今年1月5日の高値と1月18日の安値のあいだに発生している窓ですので、コモンギャップと考えられそうです。
では、再び窓を埋めることになるのでしょうか。また、窓を埋めることになると、どのようなことが考えられるのか、次回まで考えてみてください。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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