第142回 窓について(下落パターン) その119 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第142回 窓について(下落パターン) その119 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についての解説です。前回も問題を出しましたが、みなさん直ぐに答えられましたか?
問題はこうでした。
「ところで、先週の24日から26日のあいだで窓が2つ発生していますが、この窓も前述の今年1月5日の高値と1月18日の安値のあいだに発生している窓ですので、コモンギャップと考えられそうです。
では、再び窓を埋めることになるのでしょうか。また、窓を埋めることになると、どのようなことが考えられるのか、次回まで考えてみてください。」というものでした。
そして実際の値動きはどうなったのでしょうか...。

○日経平均株価(日足)

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※i-Chart(アイチャート)より株式会社インベストラスト作成:ストックウエザー提供

上記のチャートを見ると分かりますが、やはり窓を埋める値動きとなりました。先週月曜日の時点では、株価は5日や25日移動平均線を上回って推移していましたから、テクニカル分析で窓埋めについて勉強していた投資家は、先週後半にかけての反落は驚くことではなかったのかもしれません。
その証拠に私もこうして先週みなさんに問いかけを行っているわけで、このように窓を埋める可能性があることを予め予測できたことになります。
こうしてみると、これまで勉強してきた窓の種類や、その窓の種類から予測できる値動きが的確に表れたということが言えるのではないでしょうか。
もちろん、すべてが予測された値動きになるとは限りませんが、今年の大発会から始まった窓の発生については、窓の種類を正確に把握することができれば、その後の値動きを予測することができたということが証明されたように思われます。
さて、そうしたなかでもう1つ問題がありました。それは、窓を埋めたあとにどのようなことが考えられるかです。
みなさんはどのようなことが考えられると思いましたか?
ここからは窓の解説と少し離れてしまいますが、これまで解説してきたように、窓が発生しても、高値圏でコモンギャップが多く発生しているということは、株価がもち合いを形成していると考えられるのではないでしょうか。
また、こうしたもち合いの形からフォーメーション分析を活用して、現在何が起ころうとしているのかを考える必要があります。
今回は話題が完全にそれてしまいますので詳しい解説はしませんが、フォーメーション分析のなかでも、3つの高値を形成していることから、トリプルトップまたは、そのトリプルトップが崩れたダイヤモンドフォーメーションの発生が予測されます。
解説については、どこかで行いたいと思いますが、高値圏で今回のようにコモンギャップが発生してトレンドがはっきりしないときはその形から何が起ころうとしているのかを探ることも忘れないようにしてください。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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