第143回 窓について(下落パターン) その120 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第143回 窓について(下落パターン) その120 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。さて今回も窓についてお話ししたいと思いますが、先週末はトランプ大統領のツイッターでのつぶやきがマーケットの雰囲気を大きく変えた週でした。
また、先週末から月曜日までの日経平均株価の値動きを見ますと、先週末と今週の月曜日にそれぞれ窓をあけて取引が始まっているのが分かります。

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このように、先週9日と先週末の10日とのあいだに窓が1つあいています。またその10日と今週月曜日の13日とのあいだにも窓があいているのが分かります。
こうした窓あけは直近でもありました。それは、1月24日から27日までの期間です。幅や窓の数の違いこそあれ、似たような株価水準で似たような窓があいているのが分かります。
また、先月24日から27日までにあけた窓を「コモンギャップ」と判断したことに加え、窓を埋める可能性があると話をしていましたが、実際に埋める結果となりました。
では今回の窓はどの窓で、窓を埋めることになるのでしょうか。そこで今回あいた2つの窓について分析してみたいと思います。
ではまず、窓をあけた株価の位置を見てみましょう。窓の位置が過去の値幅の範囲内にあることが分かります。
そのため、先週末から今週月曜日にかけてあいた2つの窓は、「コモンギャップ」と考えることができるのではないかと思われます。
また仮にこの窓がコモンギャップだった場合、一旦押し返されてしまうようですと、窓を埋めることが考えられる反面、1月27日の高値を上回るような窓(ランナウエイギャップ)があいたり、窓があかなくても終値で1月27日の高値を更新したりするようですと、上昇トレンドの継続が期待され、2万円台が視野に入ってくることになるかもしれません。
いずれにしても、今回発生した窓が、1月下旬と同じ値動きを示唆するものになるのか、或いは、1月下旬とは異なる動きを示唆するものになるのか、しっかりと見極められるよう、今週の値動きに注目するようにしてください。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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