第145回 窓について(下落パターン) その122 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第145回 窓について(下落パターン) その122 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も前回の窓についての話の続きです。前回は、2月8日と10日の間に発生した窓を埋めることになるのか考えてみましょうという話でしたが、果たして結果は...。

20170228_fukunaga_graph01.jpg

では窓の位置の確認からです。今回注目された窓は、繰り返しになりますが、2月8日と10日の間にあけた窓(赤い丸をつけた部分)になります。
そこで実際の株価動向を確認します。先週の21日から27日までの株価動向を見ますと、21日は5日移動平均線を上回って終えていましたので、そのまま上昇して19,500円を上回るのではと考え、窓は埋まらないと思った人が多いのではないでしょうか。
ところが実際はどうでしょう?22日にも上昇して始まりましたが、上値が重かったことに加え、小幅にマイナスで終える結果となりました。
その後も5日移動平均線をサポートに値を保っていたのですが、24日の週末に5日移動平均線を下回って始まったあと、上ヒゲ陰線を形成して終えました。今週の27日には、25日移動平均線を下回って始まったあと、一時下げ幅を広げて19,000円を割り込み、18,995円まで下落したあと下ヒゲを形成して終える結果となりました。
では、窓を埋めるために必要な値を調べます。窓を埋めるためには2月8日の高値を下回る必要がありますので、この日の高値を見ると19,009円となっているではありませんか。27日の安値が前述の通り18,995円でしたので、これで窓を埋めたことになります。
このように21日の午前中にこの原稿を書きましたが、当日5日移動平均線を上回って終えていたにもかかわらず、その後伸び悩んで高値を超えることができないと、こんな風に窓を埋めることが実際にあるわけです。
こうした状況をご覧いただければわかるように、もち合いの時の売買タイミングの計り方は難しいため、売り時を逃すと利益が出ないばかりか、損失につながることが考えられるほか、買いのタイミングも上手く計らないと、高値掴みになってしまうことがよくお分かりいただけたのではないかと思われます。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧