第150回 窓について(下落パターン) その127 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第150回 窓について(下落パターン) その127 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についてお話ししたいと思います。
今回は3月後半にあけた窓についてです。それでは日経平均株価の日足チャートを見てみましょう。

2017-04-04_120548.jpg

赤い点線の丸の部分をご覧ください。これは、3月21日と22日にあけた窓になります。この窓の特徴として2つ挙げられます。
1つは、一気に全ての移動平均線を下回っていることです。3月21日の時点では、25日移動平均線を上回っていましたが、22日に窓をあけた時点で75日移動平均線を下回って始まり、その日はそのまま陰線を形成して終える結果となっています。
2つ目は、このときに発生した窓をまだ埋めていないことです。22日に窓をあけたあとの高値は24日の19,296円05銭となっていますが、21日の安値が19,337円22銭となっており、41円の差が開いたままになっているのが分かります。
みなさんはこの2つの特徴を知ってどのように感じますか?
今回の窓は、過去の値幅の範囲内で発生しており、これまでは窓をあけると直ぐに埋める動きになっていましたので、今回も直ぐに埋めるのではないかと考えられましたが、未だに埋められずに推移しています。
このように、「あと少しなのに埋めることができない」窓をどのように考える必要があるのでしょうか。
ここで先ほどの特徴1が関係してくるのではないかと思われます。それは全ての移動平均線を下回って推移していることです。
今年1月から日経平均株価の窓について解説していますが、前回までの窓は全て75日移動平均線を上回った状態での窓の発生でしたが、今回の窓は75日移動平均線を下回って発生しているのです。
またその後も軟調に推移しており、窓を埋めることができていません。仮に窓を埋めることができれば、それだけ回復力があるということになるため、これまで通りコモンギャップとして判断できますが、一方で、このまま窓を埋められなかった場合はどのような展開が待っているのでしょうか。
次回以降は、窓を埋められない理由とその後に予測される値動きについて解説したいと思います。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧