第159回 窓について(下落パターン) その136 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第159回 窓について(下落パターン) その136 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週もまたまた窓についてお話ししたいと思いますが、それにしても、このところの日経平均株価は窓をあける頻度が上がっているように感じられのですが、みなさんはどうですか?
それでは6月5日までの日経平均株価の日足チャートをご覧ください。

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日経平均株価は、先週末の6月2日に窓をあけて上昇する結果になっているのが分かります。また今回の窓は前週末にあけたもので、一気に2万円台を回復する結果となっています。
ただ、今回あけた窓は始値が5月16日の高値19,998円49銭に届かなかったことから、前回指摘した「ブレイクアウェイギャップまたはエグゾーションギャップ」ではないことが分かります。
では、これらの窓ではなかった場合、今回発生した窓はどの窓だと考えられるのでしょうか。今回の窓は過去の値幅の範囲内で発生しているものの、そのまま直近の高値を上回っていることからしますと...。
そうです。それでもやはり「コモンギャップ」ということになるのではないかと思われます。理由は前述のように、過去の値幅の範囲内で発生していること。また、高値を更新しているとはいえ、窓をあけた時の始値が高値を上回っていないことなどが挙げられます。
さらに、注目すべき点ですが、窓をあけて大きく上昇した2日の翌営業日に高値を超えることができずに反落していることです。
通常、窓をあけて強いトレンドが発生したとき、翌営業日には高値を更新することが多いのですが、今回のケースでは、翌営業日は陽線を形成しているものの、反落していることに加え、高値を更新することができずに上ヒゲを形成して終えているのが分かります。
このように高値を更新できなくなるようですと、上値が重たくなって6月1日と2日のあいだにあけた窓を埋めることも考えられそうです。
その判断材料になりそうなのが、5日移動平均線の向きです。6日現在では5日移動平均線は上向きを続けていますが、日経平均株価が終値で5日移動平均線を下回ると同時に5日移動平均線が下向きに変化するようですと、今回あけた窓を埋めるような反動が起こるかもしれませんので注意が必要と考えられる反面、窓を埋めたあとに株価が戻るといった値動きに変化した場合、押し目買いのチャンスになることも考えられるのではないかと思われますので、今後の値動きには注意しておきたいところです。

次回は都合により、お休みさせていただきます。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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