第162回 窓について(下落パターン) その139 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第162回 窓について(下落パターン) その139 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回も窓についての解説です。窓が発生したあとの値動きは様々あることをこれまで解説してきていますが、一方で同じパターンを辿っている場面も見られます。
前回はそうしたパターンが繰り返されるのかが問題でしたが、結果はどうなったのでしょうか。早速チャートを確認してみましょう。

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前回は6月25日時点でしたが、その後窓を埋めずに上昇を続けることができるのか、あるいは窓を埋めるのかが注目されるとしましたが、結果は...。
上記のチャートを見ると分かりますが、6月29日まで窓を埋めることなく推移していたものの、月末の29日の夜に海外市場が急落して終えていたことを受け、日経平均株価も30日には窓をあけて下落し、25日移動平均線を下回る場面もありました。
ただ下ヒゲを形成して終えるなど、25日移動平均線上を維持して終えているのが分かります。また翌営業日は25日移動平均線上を維持しています。
既にみなさんお分かりだと思いますが、今回で25日移動平均線上を維持して反発に転じるパターンが3回続いていることになります。
またこれまでのパターンでは、その後高値を更新しています。「2度あることは3度ある」といったことわざがありますが、25日移動平均線上で下げ止まっているのが今回で3度目となることから、3度目の高値更新の可能性が期待されるところです。
そのため、仮に高値を更新するようですと、これまで2回と同様に、窓をあけて高値を更新することが考えられるのではないでしょうか。
一方で、仮に高値更新となった場合、これまでと同じパターンで伸び悩むのか、あるいはこれまでの値動きとは変わって高値更新が続くことになるのかが注目ポイントになりそうです。
なぜなら、パターンが崩れて高値を更新できなかったり、上向きの25日移動平均線を終値で下回ったりした場合、トレンドが変わるきっかけになることが考えられるからです。
マーケットは、同じパターンを繰り返しているあいだは値動きが安定していることが多い反面、パターンが崩れた場合は上下に大きく変動することが考えられますので、注意しておきたいところです。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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