マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も窓についてですが、前回は、「下落が続いた場合、再び200日移動平均線や50%押し水準で下げ止まるかが注目ポイントになりそうですので、引き続き注目すると同時に、終値でこれらの水準を割り込んでしまった場合は警戒が必要になるのではないかと思われますので注意したいところです」としましたが、その後はどうなったのでしょうか?
それではいつものように日経平均株価の日足チャートを見てみましょう。9月3日に北朝鮮が核実験を行ったと伝わったあとの日経平均株価の動きを見ると、冒頭に書いたように下落が続き、6日と8日は両日ともに200日移動平均線を割り込みましたが、4月17日の安値から6月20日の高値までの値幅の50%押しの水準で下げ止まっているのが分かります。
特に8日の終値は19,274円82銭と、フィボナッチリトレースメントの半値押し水準19,271円39銭と比較すると、たったの3円違いで下げ止まっているわけですから、神がかり的と言っても良いかもしれません。
そして11日の月曜日には、何事もなかったかのように200日や5日移動平均線上を回復して終えており、まさに50%押し水準がサポートになって下げ止まっていると考えられるのではないでしょうか。
一方で、まだ下落の危険が去ったわけではありませんので、引き続き警戒を続ける必要があると同時に、11日に上方向にあけた窓がどのような意味を持つのかについても、同時に考える必要があるかもしれません。
仮に、翌営業日も窓をあけて上昇が続くようですと、下向きの25日移動平均線を上回って9月1日の取引時間中の高値に迫ったり、上回ったりすることも視野に入ってくるのではないかと思われます。
まだそこまで株価が戻すかどうかはわかりませんが、窓について理解することと、窓があいて加速するのか、あるいは止まるのかという判断には、価格の節目と呼ばれる過去の高値や安値に加え、各移動平均線などがポイントになりましたが、今回のように移動平均線を割り込んだとしても、フィボナッチリトレースメントのような株価水準からの分析が役立つことを覚えておきましょう。
そして、予めこうした分析手法を知っていれば、テクニカル分析を使って先行きを予測することができるということも、また覚えておきたいところです。
(※編集追記:本コラムは、9月12日寄付前に執筆されたものです。)
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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