マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も前回の窓の話の続きです。
前回は、「翌営業日も窓をあけて上昇が続くようですと、下向きの25日移動平均線を上回って9月1日の取引時間中の高値に迫ったり、上回ったりすることも視野に入ってくるのではないかと思われます」というふうに予測しましたが、さてその後はどうなったのか、チャートで確認してみましょう。
チャートを見ると分かりますが、翌営業日も窓をあけて上昇して始まったことから、指摘した通り一気に9月1日の高値を上回る結果となりました。
また、その翌営業日も窓をあけ、ついに75日移動平均線上を一時上回る結果となっています。ただ、ここでみなさん気になったことがあったのではないでしょうか。
そうです。窓が3営業日連続であいてしまったことです。そのため、相場の格言にある「三空売りむかえ」を思い出した人もいるのではないでしょうか。
実際のところはどうでしょう?確かに翌営業日も伸び悩みましたが、週末には上向きの5日移動平均線がサポートになると陽線を形成し、結局75日移動平均線を上回る結果となりました。
そうなりますと、この3つの窓は、それぞれ過去の値幅の範囲内で発生する「コモンギャップ」と考えることができるのではないかと思われます。
ただ、この3つの窓を今後埋めてしまうのか、あるいは上昇が続くのかがみなさんも気になるところだと思います。
そこで上昇が続くかどうかのポイントになるのが、先週末に上回った75日移動平均線を維持できるかです。
仮に連休明けも上昇が続いて高値を更新するようですと、窓を埋めずにそのまま上昇が継続したり、加速したりすることになるのではないかと考えられますが、その場合、ひょっとすると6月20日の高値を更新することも視野に入ってくるのではないかと思われます。
一方で、75日移動平均線を上回ったまま維持できないようですと、3つの窓を埋めるような値動きになることも考えられ注意が必要になりそうです。
年度後半の株価を予測する上でも重要な局面に差し掛かってきたと言えそうですので、しっかりチェックするようにしたいところです。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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