第174回 窓について(下落パターン) その151 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第174回 窓について(下落パターン) その151 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。このコラムでは、実際の株価動向を確認しながら、窓について実践的な内容で解説していますが、前回のコラムの内容覚えていますか?前回の内容はこうでした。
「上昇が続くかどうかのポイントになるのが、先週末に上回った75日移動平均線を維持できるかです。仮に連休明けも上昇が続いて高値を更新するようですと、窓を埋めずにそのまま上昇が継続したり、加速したりすることになるのではないかと考えられますが、その場合、ひょっとすると6月20日の高値を更新することも視野に入ってくるのではないかと思われます」と指摘しましたが、結果はどうだったのでしょうか?
いつものようにチャートを見てみましょう。

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チャートを見ると分かりますが、指摘した通り日経平均株価は窓をあけて上昇して始まると、そのまま上昇トレンドを維持すると同時に6月20日の高値を更新する結果になりました。
その後は伸び悩んでいるように見えますが、上向きの5日移動平均線上を維持すると同時に、9月25日の月曜日も高値を更新する結果となっています。このように高値を更新する過程で最も注目する必要があったのが連休明けの窓あけです。
なぜなら、前回事例にあげた「三空売りむかえ」という格言が打ち消された窓になったからです。また、過去の値幅の範囲内で発生する「コモンギャップ」という判断が正しかったことに加え、「エグゾーションギャップ」ではなかったことから上昇トレンドが維持されることが予測できたわけです。
そうしたなか、このまま上昇トレンドが続くのか、またどこまで株価が上昇するのかが気になるところになりますが、こういうときの判断材料に使いたいのが、5日移動平均線上を維持することができるかなど、仮に5日移動平均線を下回った場合に窓を埋めるような値動きになるかどうかです。
たとえば、上向きの5日移動平均線上を維持することができれば、2015年6月の取引時間中の高値である20,952円に接近したり、上回ったりすることが視野に入るのではないかと思われます。
一方で、5日移動平均線を下回ると同時に5日移動平均線が下向きに変化するようだと、19日にあけた窓を埋めることも考えられ、売り時を逃さないようにする必要があると思われます。
ただ、仮に19日にあけた窓を埋める場面があっても、75日移動平均線や25日、200日移動平均線上と、それぞれ上向きですので、一気に割り込むような値幅を伴う下落が発生しない限り、サポートになって反発することが考えられるのではないかと思われます。
ところで、今週の27日は3月期決算企業の配当落ち日になります。そのため、場合によっては上向きの5日移動平均線を割り込むことも考えられますので、配当落ち日とその後の株価動向を注目しておくようにしたいところです。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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