第177回 窓について その154 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第177回 窓について その154 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。先週はお休みをいただき、ありがとうございました。その間、日経平均株価は過去最長となる15連騰を記録したほか、株価水準においても21年ぶりの水準に達しました。
そうしたなか、23日の上昇時にまたもや窓をあけて上昇しているのです。さて、みなさんは今回あけた窓をどの窓と考えるでしょうか。
これまで一緒に学んできたことの真価を発揮するところになってきましたね。この窓をどの窓と考えるかによって投資判断が大きく変わってくることになりますので、とても重要な判断といえます。


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では、どのようなパターンが考えられるのかお話ししたいと思います。まず窓が発生した位置から確認しますと、日経平均株価は年初来高値となっていることから、少なくとも過去1年間の値幅の範囲内ではないことが分かります。
そのため、この窓はコモンギャップではないと判断されます。続いて、窓が発生した状況を確認すると、15連騰目で窓が発生していることから、上昇基調が続いているなかで発生していることになり、ランナウェイギャップの可能性が挙げられます。
一方、直近の高値をブレイクしたわけではないので、ブレイクアウェイギャップでもないと言えそうです。
では、4つの窓のうち最後に残った窓の可能性はあるのでしょうか。その最後に残った窓とは、エグゾーションギャップ(=消耗ギャップ)です。エグゾーションギャップは高値圏で発生すると同時に、発生後にトレンドが転換するというものでした。
そこで、もう一度窓が発生したところでのローソク足を確認してみましょう。日経平均株価のローソク足は、下ヒゲ陰線を形成しており、買い意欲が強かったと考えられそうですが、その後の値動きがポイントになります。
特に、23日の高値を更新できずに窓を埋めるような値動きになった場合にエグゾーションギャップとなることが考えられますが、果たして今回の窓はランナウェイギャップなのか、それともエグゾーションギャップなのか、重要な判断を迫られることになりそうですので要注目です!

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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