第179回 窓について その156 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第179回 窓について その156 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も窓についての解説になりますが、1週間が経過して株価の上昇トレンドは続いているのでしょうか。あるいは崩れたのでしょうか。早速確認してみたいと思います。


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チャート上には2つ点線で書かれた丸がありますが、下にある方が先週ランナウェイギャップと指摘した丸です。
そして2つ目の丸が11月1日に発生した窓になります。この日は窓をあけて上昇して始まったわけですが、ランナウェイギャップの特徴がはっきり出ていました。それは...。みなさんわかりますか?
それは、11月1日に、前日までの高値となっていた10月30日の取引時間中につけた価格22,086円88銭を一気に上回って始まったことです。
この直前の高値を上回って始まったことが、すなわちランナウェイギャップの発生後に価格が逃げる(=上昇幅が広がる)ことにつながるわけです。
特に先物などの売買を行っている人は良くお分かりだと思いますが、直近の高値を上回って始まると、売りポジションを持っている投資家は損失のさらなる拡大につながることから、買い戻しが入ると同時に、いわゆる踏み上げを狙った買いが新たに加わることが考えられるのです。
そのため、ランナウェイギャップが発生すると、一斉に買い戻しが入ってくることになるため、その窓を埋めること無く価格を維持すると同時に上げ幅の拡大につながることになるのです。
特に2つ目の窓をあけたところでは、その株価水準も影響していると思われます。なぜなら、株価が22,000円台に乗せ、21年3ヵ月ぶりの株価水準に達しているからです。
このように22,000円といったきりの良い水準を上回ると同時に株価が下げないとなると、売っている投資家は損失覚悟で買い戻すことが考えられ、新規の買いも合わせると需給の好転にもつながっているのではないかと考えられます。
前回も書きましたが、こうした状況が続くと「そろそろ」だとかという声が聞こえてきそうですが、上昇トレンドが崩れるまでは、トレンドに乗ったまま逆らわないようにする必要があると思われます。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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