第180回 窓について その157 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第180回 窓について その157 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

皆さんこんにちは。インベストラストの福永です。今週も窓についてお話ししたいと思いますが、今週はこれまでとちょっと内容が変わり、月足で発生した窓についての話をしたいと思います。それではいつものようにチャートを見てみましょう。

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今回のテーマは月足の窓についてになりますが、チャートの丸の部分にあるように11月は窓をあけて始まりました。上記のチャートは2006年3月から表示されていますが、10年以上の期間のなかでも今回を含めてたった2回しかありません。そのもう1回は、2014年11月の日銀による追加緩和が発表されたときです。
また2014年11月も今回と同じ11月ですが、このとき窓をあけたまま陽線を形成すると、その後9ヵ月間上昇が続いているのが分かります。数少ない月足での窓あけと、窓をあけたままその月を終えるとその後も上昇が続いていることを考えますと、今回の窓も重要な意味を持っているように思われます。
そのため、このまま窓をあけて11月を終えるようですと、強い上昇トレンドが発生していることになり、発生した窓の方向にトレンドが発生すると考えられるのではないでしょうか。
一方で、窓を埋めてしまった場合はどうでしょうか。このコラムを書いているのが、11月13日ですが、仮に月末までに前月の高値である22,086円88銭に届くか下回るようですと、窓を埋めることになり、上昇の勢いが鈍ることも視野に入ると考えられそうです。
また、月末の時点で窓を埋めてしまった場合にも注意が必要です。なぜなら、上ヒゲの長い陰線が形成される可能性があり、損益状況から判断した需給にも影響がでることが考えられ、利益確定売りなどが広がりそうです。
さらに前述の同期間で、日経平均株価の月足チャートではローソク足の実体部分よりヒゲが長いのは、2013年5月の1回のみとなっているのが分かります。
そのため、今月の残りの営業日数で窓を埋めることになるのか、或いは窓を維持して上昇トレンドを継続することになるのか、要注目の月と言えそうです。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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