第181回 窓について その158 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第181回 窓について その158 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。先週から月足の窓についてお話ししていますが、11月6日時点で発生していた月足の窓はその後どのようになったのでしょうか。
先週の値動きを含めたローソク足を確認してみたいと思います。


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残念ながら11月1日に窓をあけて上昇して始まりましたが、結果的には先週の下落でその窓を埋めてしまったようです。
また、長い上ヒゲが形成されており、このまま長い上ヒゲで今月の取引を終えるようですと、売り圧力の強さが際立つことになり、12月相場を考える上でも重要な情報を示唆していると考えられそうです。
では、今後の動向をローソク足の形でいくつか想定してみましょう。1つは上ヒゲ陽線を形成して終えるパターンです。2つ目は上ヒゲ陰線を形成するもの。そして3つ目は上ヒゲ陽線で陽線の部分が長いもの、4つ目は上ヒゲ陰線で陰線の部分が長いものになります。
この3つ目と4つ目の「長いもの」の定義についてですが、今月の高値が23,382円15銭で安値が21,972円34銭となっていますので、この値幅の半分(704円90銭)以上を長いとしてよいのではないかと思われます。したがって、22,849円82銭以上であれば長い陽線としたいと思います。
一方、長い陰線ですが、これは、始値から上記の2分の1の値幅を差し引いた価格にしたいと思います。したがって、22,144円92銭-704円90銭となり、21,440円02銭以下の価格で今月の取引を終えると上ヒゲの長い陰線というふうにしたいと思います。
では、続いてそれぞれのローソク足が形成されたあとの値動きがどのようになるか、ですが、一つヒントになる形が過去にあります。
それは、2013年5月の上ヒゲです。当時バーナンキショックと呼ばれ、月末にかけて急落して終えたところになります。また急落による下落で長い上ヒゲを形成していると同時に、始値より終値の方がわずかに安くなって終えていることから陰線となっています。
そのため、ローソク足の実体の部分は小さいものの、上ヒゲの長い陰線を形成して終えていることになります。
仮にこのときと同じ形を今月も形成するようですと、2013年6月の値動きのように、下ヒゲとはなっていますが、月初も下落基調が継続することが考えられそうです。
このような考え方から月足がどのような形で終えるのか、また翌月にどのような影響を与えそうか。みなさんも是非考えてみてください。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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