第5回 資産形成を行いながら復興支援もできる  【特集】「20代、30代で必ず考えるべきお金のこと」

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第5回 資産形成を行いながら復興支援もできる  【特集】「20代、30代で必ず考えるべきお金のこと」

東日本大震災が起こってから早9ヵ月が経過します。2011年を後から振り返ってみると、自然災害が多かった年と言えるかもしれません。改めて、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。震災からの復興が進んではいるものの、震災前の状態に戻るには、依然としてかなりの時間を要するようです。震災で再認識された「絆」「助け合い」等々の気持ちを忘れないためにも、被災地への支援を絶やすべきではないと思われます。特に、20代、30代の皆様方は、これからの日本の牽引役として頑張っていただくためにも、2011年を忘れる事なく切磋琢磨してもらいたいものです。

時間がある人は、ボランティアに励むもよし、時間を割くことが難しい人は、義援金などの寄付活動でも構いません。細く長く続けることが大切になるわけですが、義援金に関しては、いかんせん諸先輩方々には経済力で劣ってしまうことは否めません。

そこで、資産形成と並行しながら復興支援を考えてみてはいかがでしょうか。ネット証券専用ファンドシリーズ第一弾で取扱いが始まった、三菱UFJ投信が運用する「日本応援株ファンド(日本株)愛称:スマイル・ジャパン」は、資産形成と復興支援を並立して行うことができる投資信託の1つ。

同ファンドは、財務の健全性、業界内のシェア、株主還元等の観点で相対的に評価が高いと委託会社が判断する競争力のある優良企業の株式から、割安と判断される銘柄を30~50程度厳選した上で投資が行われます。2011年10月の月報によれば、組み入れ上位銘柄にはホンダ、三菱UFJフィナンシャルグループ、伊藤忠商事など、日本を代表する銘柄が並び、業種では電気機器、卸売業、輸送用機器が上位を占めています。組み入れ銘柄数は厳選して絞りこまれているものの、組み入れ上位10銘柄が純資産総額に対する割合は30%弱。過度に集中投資を行っているわけではなく、業種、銘柄はしっかり分散されていると思われます。

運用が開始されてから約5ヵ月が経過し、設定来の騰落率は12月2日の基準価額ベースで、マイナス14.57%。残念ながら運用成績は芳しくはないものの、その要因は日本株全体、否、個別株の要因というより、ギリシャなどの南欧諸国の債務問題、米国国債初の格下げ等々、投資家のリスク回避姿勢によるところが大きい気がしてなりません。2011年は、残り1ヵ月弱で終わろうとしていますが、2012年の日本の経済成長率予測は世界銀行などの見通しでは先進国の中でもトップクラス。投資家のリスク回避姿勢が、リスクテイク姿勢に転じれば、割安感の高いわが国の株価の上昇も期待でき、運用成績も改善されると思われます。

このファンドの気になる復興支援を目的とした寄付も「2011年7月11日から2013年6月5日までの期間において、委託会社が受け取る運用管理費用(信託報酬)のうち、ファンドの日々の純資産総額に対し年0.46%を乗じた金額を東日本大震災から復興支援の目的で寄付します」としています。

1人1人の投資金額が少なくても、多数の投資家の投資金額を1つの器に集めて効率的に運用されるのが投資信託。復興支援も同じ投資仲間を通じることで、より効果が高まることと思われます。冬のボーナスの一部で購入されてもよいですが、まだまだ株式市場が不安定な側面が強いのも事実。購入タイミングの分散を図るため、あるいはまとまった資金を運用に回すのが難しい人は、毎月できる範囲の金額で、定時定額の積立投資をされるのもよいでしょう。

日本の復興並びにわが国の経済成長の一助となることを、投資を通じて考えてみてはいかがでしょうか。もちろん、20代、30代の皆様方だけではなく、全世代の投資家が同じ思いで行動して、愛称の「スマイル・ジャパン」を実現させることが、コラムを通じた筆者の願いであることは言うまでもありません。

コラム執筆:深野 康彦

ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャル・プランニング技能士) 1962年埼玉県生まれ。

大学卒業後、クレジット会社を経て1989年4月に独立系FP会社に入社。以後、金融資産運用設計を中心としたFP業務を研鑚。

1996年1月に独立し、現在のファイナンシャルリサーチ(2006年1月設立)は2社目の起業。FP業界暦23年目のベテランFPの1人。各種新聞、マネー誌や経済誌、各種メールマガジンなどへの執筆や取材協力、テレビ・ラジオ番組などの出演を通じて、投資の啓蒙や家計管理の重要性を説いている。

著書に『これから生きていくために必要なお金の話を一緒にしよう!』(ダイヤモンド社)


資産倍増PROJECT ネット証券専用ファンドシリーズ
日本株応援株ファンド(日本株) 愛称 スマイル・ジャパン
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/guest/G600/trt/net-toushin/fund1.htm

(※)お取引の際には、「ネット証券専用ファンドシリーズ 日本応援株ファンド(日本株) (愛称:スマイル・ジャパン)」の取引に関する重要事項 をご確認ください。

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「ネット証券専用ファンドシリーズ 日本応援株ファンド(日本株) (愛称:スマイル・ジャパン)」の取引に関する重要事項

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■ リスク

・ 当ファンドは、実質的に株式等値動きのある有価証券に投資します。組み入れた株式及び商品等の価格の変動により基準価額が変動し、損失(元本欠損)が生じるおそれがあります。

・ 当ファンドの基準価額の変動要因となる主なリスクは以下の通りです。「市場リスク」

一般に、株式の価格は個々の企業の活動や業績、市場・経済の状況等を反映して変動するため、ファンドはその影響を受け組入株式の価格の下落は基準価額の下落要因となります。
「信用リスク」

組入有価証券等の発行者や取引先等の経営・財務状況が悪化した場合またはそれが予想された場合もしくはこれらに関する外部評価の悪化があった場合等には、当該組入有価証券等の価格が下落することやその価値がなくなること、または利払い・償還金の支払いが滞ることがあります。

「流動性リスク」

有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に十分な需要や供給がない場合や取引規制等により十分な流動性の下での取引を行えない場合または取引が不可能となる場合、市場実勢から期待される価格より不利な価格での取引となる可能性があります。

■ 手数料等

当ファンドの取引にあたっては、以下の手数料等をご負担いただきます。
申込手数料 : かかりません

解約手数料 : かかりません

信託財産留保額 : かかりません

信託報酬(年率・税込) : 純資産総額に対して1.05%を乗じた額

・ 上記以外にも保有期間中に間接的にご負担いただく費用(その他費用)があります。その他費用については、運用状況等により変動するものであり、事前に利率、上限額等を示すことができません。

※ 当ファンドに係る手数料(費用)の合計額については、申込金額、保有期間等の各条件により異なりますので、事前に利率、上限額等を表示することができません。

■ その他

・ お申込み/ご購入にあたっては「目論見書」「目論見書補完書面」をご覧いただき、取引の仕組みやリスク・手数料等についてご確認ください。

マネックスからのご留意事項

「特集2」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

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