最終回 AKB48に学ぶ米国株のこれから 【短期集中連載 ビックリ!アメリカ株】

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最終回 AKB48に学ぶ米国株のこれから 【短期集中連載 ビックリ!アメリカ株】

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そして、本連載も最終回。今までお読みいただいた方々、本当にありがとうございました。この連載でなにか役立つことがあれば本当にうれしいです。
さて、私事ながら、先日あのじゃんけん大会に行ってきました。優勝者が八百長なのか真偽はわかりません(自分は違うと思っています。)が、楽しかったです。AKB48はメンバーも魅力的ですが、その仕組みがよく考えられているなあと思います。たとえば、あの大人数です。

AKB48は「会いに行けるアイドル」と言われます。事実、今でも秋葉原にある250人ほどの小サイズの劇場でほぼ毎日行われている公演に行けば、主要メンバーと会えます。ハイタッチさえ可能です。この毎日の公演も、大人数も一見非合理的に見えます。しかし実際は大人数だからこそ劇場公演が可能ですし、劇場公演がAKBの活動を支えているようです。

アイドル活動で一番ネックになるのはスケジュールです。しかし、AKB48は大人数ですし、公演は毎日あるので、多忙であろう主要メンバーの中でも何人かは出演できるのでしょう。実際、公演には16人が出演しますが、通常、主要メンバーも少数入っています。狭い劇場で近距離であのテレビで観たアイドルを目にできるのはいい経験です。

主要メンバー目当てで行っても他の15人のメンバーも近距離で踊ってくれるわけです。座席は当日抽選で決まるのですが、前方席だと2,3m先にアイドルがいて、これまで知らなかったメンバーにでも、目が合えば自然と興味も出てくるというもの。次回以降はその主要でないメンバーが目当てになっていたりします。握手会にも行こう、グッズも買おう、投票もしようとなるわけです。よくできた仕組みなのです。

AKB48の総選挙もよくできた仕組みです。上位にくれば、自然と注目を集めます。総選挙では、ルックスやテレビ出演なども大事なのですが、それ以上に握手会・劇場公演など実際にファンと接するイベントでがんばっているメンバーが上位にきやすいようです。今年一位になった人はいい例でしょう。彼女は福岡に異動してから、劇場公演にかなり出演していました。主要メンバーは月1回程度が普通なのですが、彼女は5回以上は出ていたと思います。その結果が一位だったといえるでしょう。逆にいうと、人気が出るまで(あるいは、ほとぼりが冷めるまで)は劇場公演や握手会でファンをつかみ、そのメンバーを一般的にするのが総選挙という仕組みがよくできているということです。
総選挙の結果を考えると、CD(握手会参加券や選挙権がつきます)やその他各種グッズなどもそういう劇場公演・握手会が売上につながっているのでしょう。一見無駄に見える大人数や劇場公演が巡り巡って収益になる仕組みができているのだと思います。

このAKB48の仕組みを考えるとき、米国株が頭に浮かびます。なにもA(アメリカ)KB(株)といいたいのではありません。仕組みを作って収益にしている会社が多いという点です。IT企業はその代表でしょう。グーグルは無料の検索サービスを磨き上げて、世界的な広告会社となりました。メールサービスにしろ、地図サービスにしろ、ただ便利なサービスを作るのではなく、それが最終的に収益に結びつく仕組みを作っています。アマゾンも同様です。ネットサービスでは在庫を持たないのが通常とされた中、大規模な自社倉庫を次々と建設し、今の地位を築き上げています。アップルも同様で、なぜ携帯電話を出すのか?と思われる中でiPhoneを発売しました。

一見すると、なんでそんなことをするのだろうというようなことですが、よく考えられており、最終的に儲かる仕組みができている。上にあげたのは分かりやすい例ですが、米国の会社はそういう儲けの仕組みを作りこんでいると言えます。

その結果、いまや米国の会社は、インターネットビジネスにおいて他の国が追いつけない地位を築き上げています。ネットビジネスをしようと思うと、PCのOSはマイクロソフト(MSFT)、スマートフォンのOSはアップル(AAPL)やグーグル(GOOG)、検索や広告はグーグル(GOOG)といった具合に米国の会社のサービスを使わざるをえません。顧客分析、データベース、各種ソフトウェアもほとんどは米国の会社が作っています。ビジネスでなく、普段使う際も多くは米国のサービスでしょう。

AKB48は東京・秋葉原のグループを名古屋、大阪、福岡と展開し、海外でも展開しています。札幌でも開始するという報道がされています。これは、よくできた仕組みは応用しやすいということだと思います。日本はガラケー文化などと言われましたが、昨今のニュースを見ても分かるように、アップルとグーグルのスマートフォンが席巻しつつあります。

過去10年ほどを見ると、米国の会社では、マクドナルド(MCD)やコカ・コーラ(KO)などが大きく成長しました。これは新興国の需要を吸収したからです。米国株を買うということは、世界の成長を買うということでした。これからは、インターネットの会社が同じような推移をしていくのではないかと思っています。ぜひ、米国株を通じて世界の成長に投資してください。ありがとうございました。


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