第14回 まとめと後書き 【FXトレードの真髄】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第14回 まとめと後書き 【FXトレードの真髄】

本コラムは、2014年7月から9月に3回にわたって開催されたオンラインセミナー「FXトレードの真髄」における筆者の発言の内容を再構成してお届けするものです。

今回で当コラムも最終回になりました。最終回までお読み頂いた皆様、本当にありがとうございました。最終回の今回は、まとめと後書きになります。

第13回までの内容は、大きく3つに分かれています。
第1回から第5回までは、「トレードの本質とFXマーケットの特徴」について説明しました。まず、トレードの本質を「情報の現金化」と定義し、スポーツの「心・体・技」に相当する「メンタル」、「スタイル」、「スキル」の3つの要素を切り口にして、FXトレードの真髄に迫っていくという当コラムのテーマを紹介しました。次に、FXマーケットの特徴について説明しましたが、ここで繰り返し強調したいのは、FXは2国の通貨のペアであるため、ファンダメンタル分析が難しく、テクニカル分析が主流になっている、という点です。株式も債券も経済の分析の対象は、原則として1国で済みますが、FXは強制的に2カ国の経済の比較をしなければいけないという点が、FXトレードの大きな特徴です。なぜFXマーケットにおいてテクニカル分析が主流なのか、という問いの答えがこの特徴にあたります。

第6回から第9回までは、FXマーケットで多くの参加者に採用されているテクニカル分析として、「高値と安値」という「スキル」について説明しました。FXトレードをしていく上で必須の知識となる「レンジ相場」、「トレンド相場」、「ブレイクアウト」という3つのマーケットの状態について説明し、まだブレイクアウトされていない「高値と安値のライン」は、あらかじめ位置がわかっているマーケットの地雷原です、というまとめになっています。

第10回から第13回までは、FXマーケットで多くの参加者に採用されているファンダメンタル分析として、「経済指標と要人発言」という「スキル」について説明しました。予想外の「経済指標」や「要人発言」が発表された後のマーケットの「サプライズ」について説明し、事前に発表時間が公表されている「経済指標と要人発言」の発表時間は、あらかじめ起爆時間がわかっているマーケットの時限爆弾です、というまとめになっています。

FXトレードにおいてテクニカル分析が主流という話しはどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、それでは何を見ればいいかというポイントを説明したのが、当コラムになります。最も実戦的なのは、「高値と安値」の位置と「経済指標と要人発言」の発表時間に注目することです。特に初心者の方は、この2つを常に意識していれば、訳も分からず負けるという状態からは脱出できると思います。ここまでのまとめで少しでもわからない箇所があれば、当コラムを読みなおしていただければ幸いです。

最後に後書きになりますが、当コラムを執筆した理由は、自分がトレーダー時代に経験した知識や経験を少しでも一般の投資家の皆様に伝えたいという思いからでした。なぜなら筆者にも初心者の時代があり、多くの先輩や同僚からトレードの手法や彼らの経験を伝えられてきたからです。当コラムで話してきたことは、すべて筆者のトレーダーとしての経験に基づいたものです。筆者がトレーダーとして成長していく過程で得られた事のなかから、これを知らないときつい、これを知らないでマーケットから退場してしまうのは惜しい、という基礎的なポイントを集めて構成しました。必勝法ではないのですが、必敗を避ける内容がズラリと並んでいます。是非、皆様のトレードの参考にしていただければ、幸いです。

約3カ月間の連載になりましたが、最後までお読み頂いた皆様に感謝して、当コラムを終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。

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コラム執筆:高井 克実  トレード・サイエンス株式会社

1995年東工大卒。外資系証券会社等でディーラーとして活躍後、2013年トレード・サイエンス株式会社に入社、シグナルモデルの開発・運用に携わる。

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