第1回 注目イベント発表、ロボットの投資判断は・・・!? 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第1回 注目イベント発表、ロボットの投資判断は・・・!? 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

本コラムは、マネックスシグナルの運用担当者が、隔週でマーケットとマネックスシグナルについて本音で語ります。
私が担当しているマネックスシグナルの日本株アウトライト戦略米国株ついては、リンクの紹介サイトとスペシャルサイトがございますので、ご興味をお持ちの方は、是非ご一読下さい。

マーケットについては、なるべく初心者にもわかりやすいように書いていくつもりです。上級者の方には、少し回りくどく感じられるかもしれませんが、内容については、上級者向けのものも混ぜていきます。米国株も担当しているので、日本株や米ドル/円為替の背景となる米国マーケットについてのトピックについても、ご期待ください。

5月30日から6月9日までのマーケットは、なんといっても6月3日の米国雇用統計(※1)が、大きなイベントとなりました。予想16万人の5月の非農業部門の新規雇用者数に対して、結果は3.8万人。わが目を疑った方も多かったのではないでしょうか。そして失業率は、予想4.9%に対して4.7%とこれもサプライズ。新規の雇用者数は、予想より少なかったけれども、失業率の低下は素晴らしいという、弱い材料と強い材料が混ぜ合わさった結果となりました。マーケットの反応は明確で、5月18日に前回の米国FOMC議事録が発表されてから高まっていたFRBによる6月あるいは7月の利上げ観測(※2)を否定する動きになりました。新規雇用者の減少の方を重視した形になっています。米国の金利は低下し、為替は利上げを見込んだドル高からドル安に転換し、ドル安がポジティブな米国株は堅調な動きになりました。ドル安がネガティブな日本株と欧州株は軟調な動きとなりましたが、米国株の堅調さに追随して、下げ分を取り戻しています。5月18日から始まった米国利上げ観測を断ち切ったという意味で、6月3日は、今後のマーケットの起点になり、今後発表される米国の雇用関連の経済指標は、米国の利上げ観測を左右する注目材料となっていくでしょう。

日本のイベントとしては、消費増税再延期、ダブル選なしの決定が、明確にポジティブなイベントだったのですが、世界の資本市場の中心たる米国の利上げに関するイベントに比べると影響は小さかった印象です。国際金融経済分析会合の開催や、サミットというタイミングでの発表だったので、既にマーケットに織り込まれていた面もあったと思われます。

マネックスシグナルは、あらかじめ決めた売買のルールをロボットに入力して、仕掛けと手仕舞いの売買シグナルを数日から数週間程度の期間でお客様に提供するサービスです。ここ2週間の動きをまとめてみたいと思います。

マネックスシグナル米国株は、米国株がジリ高傾向で、動きが少なかったこともあり、新規の売買のシグナルが1件も出ませんでした。売買のシグナルを出すロボットは私が開発して、運用しているのですが、取引しないときは取引しない、というコンセプトを徹底しています。シグナルが出ないときは、契約者のお客様に申し訳ない、と思っているのですが、決算発表というイベントが3ヶ月毎にあり、その決算発表に合わせて売買シグナルを出すUSEQ_04というロボットが稼動しているので、3ヶ月平均では、一定の売買シグナル数が出る仕様になっています。今は我慢の時です。

マネックスシグナル日本株のアウトライト戦略(各銘柄を単独で買う・売るという一方方向での取引をする戦略)は、買いの建玉を増やしているところで、6月9日現在で8個の買いシグナルを保有しています。日本株の売買シグナルなのですが、米国株のVIX指数というボラティリティの指数を重視しており、現在のマーケットでは、ドル安円高傾向よりも米国株の堅調さを重視する形になっています。
日本株のアウトライト戦略は、1月に大きな損失を出したのですが、2月から4月の3ヶ月でその損失を取り返せたのは、正直、胸を撫で下ろしています。1月の第一週はきつかったですね。しかし下落相場の早期に損切りを実行したことで、取り返せないほどの損失にはならず、3ヶ月という予想より早い期間で、損失を取り戻すことができました。成績やロボットの特徴については、今後話していきたいと考えています。

筆者は、今後半年くらいのタームで、米国の雇用指標が重要になると考えており、6月13日に開催されるスイングトレードセミナーでは、それを特集します。米国マーケット中心の話題になるのですが、ご興味のある方は、是非ご視聴ください(マネックス証券に口座をお持ちの方のみ)。

※1:主要な経済指標は、マネックス証券の経済指標カレンダーでスケジュールと結果をチェックすることができます。
※2:米国の利上げの確率は、米国のCMEが発表しているサイトで確認するのが、便利です。
60%を超えていた7月までの利上げ確率は、雇用統計の発表後に30%を割り込むまで低下しました。

コラム執筆:高井 克実

野村證券やBNPパリバ東京支店等でディーラーとして活躍。
現在はトレード・サイエンス株式会社で、マネックスシグナルの開発・運用を担当。

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