第3回 ブレグジットの影響をウォッチする 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第3回 ブレグジットの影響をウォッチする 【マネックスシグナル運用担当者の本音】

本コラムは、マネックスシグナルの運用担当者が、隔週でマーケットとマネックスシグナルについて本音で語ります。

英国のEU離脱(ブレグジット)については、マーケットの流動性がなくなるような破壊的な展開は回避されました。英国と米国のマーケットは、6月中に下げ分を取り戻していますが、日本と欧州のマーケットは軟調です。今後が重要と思いますので、ブレグジット決定後のマーケットで、ウォッチすべき銘柄や指標を紹介します。内容はリンクで御確認ください(外部サイトへ遷移します)。

金(ゴールド)

英ポンド/米ドルの為替

英国FT100指数

バークレイズ銀行(英国)

DAX指数

ドイツ銀行(ドイツ)

モンテ・デイ・パスキ銀行(イタリア)(*1)

日本株を取引するのになぜ?と思われる投資家の方も多いかもしれませんが、ギリシャ危機を思い出してください。世界中が小国のギリシャに振り回されました。具体的には、上に書いた金(ゴールド)を除くマーケットが崩れると、欧州金融危機の思惑が高まり、米ドル/円の為替の円高圧力になり、日本株の売り圧力になると思われます。特に安値(金は高値)を更新する動きが出たときは要注意です。世界中でリスク回避の動きとなり、金(ゴールド)は、円と同様に安全資産として買われる可能性があります。また、逆の動きになったときには、一気に反転の動きになると思われます。

私のビューは、世界経済の本流の米国の雇用がピークをうっている懸念が背景にあり、ブレグジットは本流ではないと考えているのですが、目先のマーケットは英国と欧州を材料に動きそうです。1月にあれだけ大騒ぎした人民元は、1月の安値を更新していますが、話題にもなりません。ブレグジットにも賞味期限があると思われますが、それまでは、新しい動きが出たときには、ウォッチすべき銘柄や指標を更新していきたいと考えています。

マネックスシグナル米国株については、ブレグジットによる損失も軽微なものとなり、安定運用が続いていますが、7月中旬から始まる米国企業の決算発表前になってきていることから、シグナルが抑制されています。裁量で売買するときも、決算発表前には、決算発表を見極めてから動く、というスタイルの投資家の方が多いと思われますが、マネックスシグナルのロボットには、決算発表前には、売買を控えるという行動がインプットされています。中旬以降は、シグナルが出てくると思われます。

マネックスシグナル日本株のアウトライト戦略は、買い方向のシグナルを複数保有していたところに、ブレグジットによる下落となり、損失になっています。十分に取り返すことのできるレベルの損失ではありますが、6月の月初には累積損益率のピークを更新していたので、残念な結果となりました。昨年12月からの下げ相場で粘り強い運用を継続していますが、米国株の動きを重視したロボットの設計になっているので、1月の人民元や今回の英ポンドで動かされるマーケットは、苦手という傾向があります。

(*1): モンテ・デイ・パスキ銀行は、不良債権が多いとみられているイタリアの銀行です。

筆者が担当しているマネックスシグナルの日本株アウトライト戦略米国株については、リンクの紹介サイトとスペシャルサイトがございますので、ご興味をお持ちの方は、是非ご一読下さい。

コラム執筆:高井 克実
野村證券やBNPパリバ東京支店等でディーラーとして活躍。
現在はトレード・サイエンス株式会社で、マネックスシグナルの開発・運用を担当。

※当コラムは執筆者の個人的見解であり、当社の意見を表明するものではありません。

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