良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)
母はサラリーマンの父のもとに嫁ぎ、毎月渡される食費で家計のやりくりをしてきた生粋の専業主婦です。あまり丈夫ではなかったのでパートにでたこともありません。田舎から就職で東京にでてきて数年間お勤めをしていたそうですが、その当時の女性の企業年金は退職時に積み立ててきた分を全て精算して現金で受け取ってしまうということができたそうで、母もしっかり受け取った口でした。従って現在母が受け取っている年金は第3号被保険者の国民年金(老齢基礎年金)のみです。
今は父が手厚い企業年金を受け取っているので、家計の心配はありませんが、7つ年上の父が先だった場合を考えて、『いろいろ手を打っておかねばならないことがある!』と考えているようです。最近はしきりと『引っ越し』『不便なところはいや(病院に近いところがいい)』を繰り返しています。というわけで最近行った旅行先でもご紹介したようなやりとりをしているのでした。
田舎の家や土地は昔ながらの家長制度が残る土地柄ということもあり、とっくに相続を放棄してしまっているので現在母が保有する財産はありません。父が亡くなったときに父名義のものがそっくり母のものになるだけです。父名義のものと言ってもあるのは現在済んでいる築40年近い分譲公団住宅(住んでるから売れない)と父のゴルフ会員権(今や叩いても売れるかどうか)、預貯金(多少)のみ。プラスして貨幣価値のない嫁に行った娘(姉)と嫁にも行かない娘(著者)が二人。親にしてみれば娘なんていつ身ひとつ(もしくは孫つき)でかえってくるかわからないリスク要因でしかないようです。(はい、だって他に行くとこありませんから。帰る気マンマンです)
まぁ、このように母の憂いは際限がないようにも思えるのですが、現実的なお金の話に戻ります。必ず定額でもらえるはずの老齢年金が年額792,100円 (月額にすると66,008円)です。一番当てにしたいところがここまで薄いとなると「何かの足しになればいいな」程度。生活の柱は別口に確保したいと母が考えるのは当然です。果たしてその生活の柱はどこにあるのか?父が亡くなった後は遺族年金を毎月いくらもらえるのか?
どうやら母はわかりやすくしておいてくれといっているようです。「ここに書類はあるからな。」と更新手続きの度に父に言われる各種の手続き書類や預金通帳にしても、実際父が先立てば、自分が使うためには必要な相続手続きをしなければなりません。プレッシャーでしかないのでしょう。
その上、自分で買ったことがないゴルフ会員権を売って現金にしたり、老朽化する公団住宅の建て替えに応じたり、という間違いなく訪れる近い将来の面倒を自分に振りかからないようにしてほしい、そのまま受け取れる形で残してほしいと考えているのだと思います(私だったら面倒のない現金でもらうのが一番だと思うので)。結婚して44年。我が家の財政を管理し続けた責任を父は放り出してはいけない、ちゃんと綺麗に整理してから逝ってくださいと言いたいのではないかしら。
これ、いくら長年連れ添った夫婦でも、二人きりで正面からなかなか言える話題ではないだろうと推測しました。住むところ確保と、そこが決まればいろいろ着手しなければならないだろう、と踏んで『引っ越し』というキーワードを出すのは母のささやかなジャブ攻撃なのではないかというのが私の予想です。
相続税対策にゴルフ会員権や保険は有効と言われますが、そもそも相続税が発生するだけの財産が存在しない我が家であれば、母にいかに負担をかけずにすむかが最優先課題。週末家に帰ったら娘の口から引っ越し問題をとりあげて母のガス抜きをし、遺族年金がいくらもらえるのかもそれとなく調べてこようと思います。
現役世代に良かれと思って行なった資産配分や税金対策がリタイア世代には良かれにならない場合があります。自分のライフステージが変わったときに今から優先すべきものは何かをきちんと見直すことは大切です。そして見直したその内容は遺産と呼ぶほどのものでないとしても、きちんと周りの人間に説明しておくことが大切なのかもしれません。
ご参考:国税庁HPhttp://www.nta.go.jp/taxanswer/sozoku/4158.htm
配偶者の税額の軽減
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